2.「障がい」をなくすしごと。【金沢QOL】
今回は「「障がい」をなくすしごと。」ということについて紹介する。
こちらは金沢QOL支援センター株式会社が掲げる
”ブランドメッセージ”である。
私はこのブランドメッセージについて説明している、会社のホームページに書かれている文章が好きなので、まずはぜひ読んでいただきたい。
・・・
「障がい」とはなんでしょう —
どんなひとにもあるもの、そうわたしたちは考えています。
例えば、わたし自身、そしてあなた。
わたしも、あなたも、完全ではありません。
誰にだってできること、できないこと、得意なこと、苦手なことがあります。
そう「障がい」はすごく身近なもので、だれにでもあるもの。
「障がい者」にだけあるものではありません。
では「障がい者」「健常者」とは、なんでしょうか。
常に健康なひと、そんなひとは本当にいるのでしょうか。
この「障がい者」と「健常者」という言葉に
わたしたちは違和感を感じずにはいられません。
わたしたちは「障がい」をなくす “しごと” をしています。
そのしごとは単に、病気を治す、環境をととのえる、というしごとではありません。
すべてのひとが何かしらの「障がい」があっても
だれかに必要とされたり、誰かを支えたりしているのが
あたりまえな社会をつくるしごとです。
その先には「障がい」という言葉はもちろん
「障がい」という概念そのものがない未来があると考えています。
わたしたちはこの未来づくりのために
これからも変わらず、変わりつづけていきます。
・・・
「障がい」に対する捉え方は本当に多様だと思う。
誤解を恐れずに書くならば、「がい」の部分を平仮名にするのか漢字にするのかの論争も目にするし、「障がいは個性だ」というと一見素敵な言葉のように見えるが、実際に当事者からすると違和感を覚える、という記事を目にしたこともある。
上記の記事では、
「障害は個性である」と使うのはいつも健常者だ。そもそも個性ってなんなのか。一見ポジティブなように聞こえるが、例えば好きな女性に、「君は顔も性格も個性的だね。」と言ったとしよう。どうだろうか。私はほめているつもりでも、女性はバカにされていると思うだろう。一方、「魅力的だね」と言えば、悪い気はしないだろう。・・・また私自身、これまでの人生で友人から「君の障害の個性がいいね。友達になりましょう。」と言われたことはいまだかつてない。」
と書かれており、考えさせられる内容だった。そして記事にはこう続く。
「私の周りの多くの障がい者たちは健常者から「障害は個性である」と言われ、困り顔になっている。仮に障害は個性だったとしても、それは周りの人が障がい者に言うべきことではなくて、自分の障害を受け入れた障がい者が「私にとっては個性です」と言っているときに同調してあげるくらいがちょうど良い。」
当事者の意見に耳を傾ける必要性を強く感じる文章であった。
それを受け、それぞれの状況でそれぞれの得意分野を活かすことが出来る環境をつくることが必要だとも感じた。その人がその人「らしく」(この「らしさ」にも議論の余地はあるが)輝ける環境を。それは世に言う「障がい者」「健常者」関係なく。
・・・
ブランドメッセージの方を見ると、共感できるポイントはいくつもあった。
その中でも一番強く実現したいと思えた表現が、
すべてのひとが何かしらの「障がい」があっても
だれかに必要とされたり、誰かを支えたりしているのが
あたりまえな社会をつくるしごとです。
である。
どうしても福祉には支えられている側というイメージがつきがちである。
しかし人には「承認欲求」というものがある。
誰かの役に立ちたい、貢献したい、期待に応えたい。
そして「自分で何かしたい」という思いがある。
自分で働きたい、稼ぎたい、生活したい、選択したい。
そういった思いを実現できるように、それが当たり前な社会になるようにしたい。私はこの思いに強く惹かれた。
だからこのブランドメッセージが好きだし、言うだけで終わらせず、実現したい。そのための手段のあくまで一つとして多くの人に届けたい。
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