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郷に入ると郷に染まる。

郷に入っては郷に従え、という言葉がある。

郷に入っては郷に従え:その 土地 やその 環境 に入ったならば、そこでの 習慣 ややり方に従うのが賢い 生き方 である、などの意味の 表現 。

これはどちらかというと「従わせる」側の視点というか、「従わせる」側に順応するために「従う」側がしたほうがいいこと、というか。

もう少しわかりやすくいうと日本人がアメリカに行ったらアメリカの風習に従ったほうがいいよ、向こうの人と仲良くやれるよ、みたないことだ。


今回私が記事にしたいのはそのことじゃない。
そのことじゃないんだけど、感覚的にはそのことと似ている気がして。だけどそこに「言葉」がないから、具体的な名称がないもの(実はあるのかも)

もしこの現象に名前があるのであればぜひ教えてください。


それを感じたのは先日、ちょっといいホテルに泊まった時のことだ。

ちょっといい、といってもたかが知れている。1泊2食付きで1万円~1万5000円くらい。でも普段ビジネスホテルとかカプセルホテルが中心の私からすれば大盤振る舞いだ。

エントランスに入ってからいきなり圧倒された。
「エントランス」と言っている時点で圧倒されている。だってビジネスホテルなどだったら”受付”とか”入口”と言ってるはずだ。

まずエントランスフロアが広い。天井が高い。落ち着いた色で構成されている。

用意されたお部屋に入るとこれまたビックリ。落ち着いた雰囲気。ちりばめられた細かな配慮。派手過ぎず、それでいて見るものを「おっ」と思わせるデザイン。

食事もウェルカムドリンクでスパークリングワイン。食材もその地域の特産品をふんだんに使った料理の数々。

なんか自然と背筋が伸びるというか、声が小さくなるというか、大人になった気分というか。少なくともビジネスホテルやカプセルホテルに泊まるときの心持とは違った。

いい意味でそのちょっといいホテルに「染まってた」
郷に入っては郷に従え、じゃなくて、郷に入って染められた、感じ。

すっごく幸せな時間だった、という余談はおいておいて。

こういった郷に入って郷に染まってしまうようなことも日常よくあることだと思っている。従うんじゃなくて、染められているこの感じ


例えば、成績がよい人が集まったクラスと成績がそこまでよくない人が集まったクラスがあるとする。

そこに偏差値50の学生がどちらのクラスにも入るとどうなるか。
答えは明快。成績がよい人が集まったクラスで過ごしたほうが成績がよくなり、反対にそこまで成績がよくない人が集まったクラスに入ると、現状より成績が落ちるという。

おそらく授業の進捗だとか、環境からの影響だとかそういったものを受けて自然と変化していくんだろう。そう考えると人間は環境に染まりやすいのかもしれない。

、、あっ。

自分で疑問を挙げておいて1つの答えが出た。
「環境に染まりやすい」だ。でもちょっとダサい。
もっといい呼び方募集します(笑)

今はパッと浮かばないので、そのまま使うと、、
我々は「郷に入っては郷に従え」という言葉がある一方で、実に「環境に染まりやすい」生き物でもある。

だからこそ環境の設定が大事なのかもしれない。
そういった意味で注目されるのが”ブランディング”か。

相手に「そういうもの」と思わせる力。
せっかくある特性はいいように使いたい。


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塩浦良太
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