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【子育て豆知識】ネウボラってなに?
昨日、子育てに関する記事を投稿した。その流れで今日もそれにまつわる記事を投稿する。
日本は国全体でまだあまり子育て支援が進んでいないと書いたが、逆に子育て支援が進んでいる国となるとどこをイメージするだろうか?
1 子育て先進国 フィンランド
世界的に有名なのはフィンランドだろう。実際こういった調査結果がある。
「お母さんにやさしい国ランキング2013&2014」1位(セーブ・ザ・チルドレン)―母子の健康や教育、女性の活躍や政治への参加などを総合的に評価
「男女格差ランキング2017」3位(世界経済フォーラム)
-男女平等の度合いを評価し、格差が少ないほど上位となる
男女共同参画の先進国で女性のほとんどがフルタイムで働くフィンランド。最近ではひとり親、再婚、事実婚などが増え、家族の形が多様化しています。また、高齢化のスピードが比較的速い国でもあります。しかし、社会全体が子どもの誕生を歓迎し、切れ目のない、包み込むような子育て支援を行っており、現在世界中で注目を集めている。
そしてフィンランドの子育てといえば「ネウボラ」である。
2 ネウボラって?
ネウボラはフィンランド語で「助言の場」を意味する。母親の妊娠期から子供の小学校入学まで、担当の保健師が子育てに関するあらゆる相談にワンストップで応じる仕組みである。
乳幼児や周産期妊婦の死亡率が高かった1920年代、小児科医や看護師らが始めたのがきっかけである。44年に法制化され、今では国民皆保険のサービスとして、年齢層や社会的経済的地位に関係なく全家庭に無料で提供されている。
3 目的は?
〈1〉家族の健康と福祉を促進すること
〈2〉早い段階でニーズを特定して各家庭に必要な支援を提供し、
切な検査や治療を受けられるようにすること
ネウボラは全市町村にあり、約850カ所に6千人の保健師が従事している。家族のことや子どもの成育で悩んだときはネウボラに行けば、担当の保健師が必要な機関につないでくれる。つまりフィンランドでは当たり前になっているのだ。
4 実は日本でも広まっている?
フィンランドで始まったネウボラ。実は最近日本でも広まってきているということをそれだけの人が知っているだろうか?
地域社会から孤立し、妊娠や育児に不安を抱える子育て家庭が増える中、妊娠・出産から子育て期にわたって親子を切れ目なく支援する「子育て世代包括支援センター(日本版ネウボラ)」が全国に広がっている。公明党がネットワークの力で推進し、2018年4月時点で、市区町村の4割超で設置が進む。
日本版ネウボラは、あらゆるサービスを一体的に提供する仕組みとして、14年から試行的に導入された。現在では、既存の子育て施設などを生かし、地域の実情に合わせて整備が進められている。日本版ネウボラは、自治体によって相談・支援の「場」であったり、「仕組み」全体を指す場合もある。
5 最後に
つまり、「なにもしていないわけではない」のだ。ただこの現状を知っているのはおそらく子育て家庭とこういった子育てに関心を持っている一部の人くらいなのではないだろうか。私も調べるまでは知らなかった。
知ろうとしていないことが問題なのか、広まっていないことが問題なのか。どちらにも課題はある。しかし着実に進んではいるのだから、立ち止まらずに整備し続けることが求められるのだろう。
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