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「開く」と「閉じる」
最近学んだことがある。
それは文章表現、校正における「開く」と「閉じる」という考え方。
こんだけ文章を書いておきながら、そういったスキルというか技法は全く学んでいなかったな、と。一般的な違いで言うと、
開く:ひらがな表記にすること
閉じる:漢字表記にすること
とのこと。
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もう少し深掘りをすると、
「開く=ひらがな表記にする」ことで文章や単語の内容をより分かりやすく、明瞭にする役割がある。ただその分どこか緩さを感じさせてしまう側面もある。
一方で「閉じる=漢字表記にする」ことでより専門的な感じを出すことが出来る。ただその分、何も知らない人からすると堅い、読みづらい印象を受ける。
そうなってきた際に、読みやすい文章のバランスは「漢字:3割、ひらがな:7割」と言われている。
ここでは漢字表記、ひらがな表記で「開く」と「閉じる」を説明してきたけどこれは漢字-ひらがなの関係性には留まらないのではないだろうか。
分かりやすい例で言えば「ビジネス用語」とか。
最近カタカナ文字が増えてきた。
予約や約束のことを「アポイントメント」と言ったり、会議のことを「ミーティング」と言ったり。何かと横文字にすることが多い。
いきなり「アジェンダ」と言われても、知らない人にとっては「はて、、?」となってもおかしくない。
そういったカタカナ文字を使うことが悪いとは思わない。実際私も結構使う。だけどそれが当たり前になっちゃいけないな、と思っていて。伝える相手によって言葉の使い分けが出来るかという視点をもたなきゃいけないな、って。
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言葉って相手に伝わるから初めて意味を成すのであって、伝わらない言葉は存在していないものと一緒だ。自分が使いたい言葉を使って伝えた気になっているのは自己満足と言っても過言じゃない。
初心者やあまり詳しくない人に向けて何かを説明する時、「閉じた」言葉を使っていてはチンプンカンプンになり、話を聞いてもらえない。飽きてしまう。だからどんどん「開いて」いかなきゃいけない。
一方で何かの専門家に対しその分野を説明する時、初心者と同じように「開いた」言葉を使うと相手にストレスを与えかねないし、「そんなの知ってるよ」という話になる。だから「閉じた」言葉を使っていかなきゃいけない。
大事なのは、ある1つの事柄を説明する時に「閉じた言葉」と「開いた言葉」の両方を自分の中で持っているか、ということなんじゃないかな。つまり”言い換え力”。
相手によって自分の手札から「開く」か「閉じる」か使い分ける。どちらか一方しか持っていないのはやっぱり弱い。
もう1回最後に。
言葉は伝わってこそ初めて意味を成す。だから「開く」と「閉じる」を使い分けられるようにならないと。
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