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会話のBPMを合わせる【コミュニケーション】

コミュニケーションの力って大切だ。

そんなのご飯食べた後に歯磨きすることが大切だ、というくらいわかりきっていることではある(比喩として正しいのかは置いておいて)。

そもそもコミュニケーションが大切なのはわかっているけど、なんで大切なのか。これってあまり真剣には考えたことがない。

真っ先に浮かび上がるのは「人間一人では生きていけない」ということ。

わからない、もしかしたら「自分一人でも生きられますけど」という人もいるかもしれない。

だけど少なくとも私は、ここまでこれたのは育ててくれた家族、一緒に遊んだ友達や苦楽をともにした部活の仲間、厳しくも優しい指導をしてくれた先生など数え上げたらキリがないくらいの人たちに支えられてきている。

自分以外との他者とより良い関係を築き上げるとき、必要なのが「コミュニケーション」、それが私の考えだ。

自分勝手で、自分のワガママばかりいうのをコミュニケーションとは言わない。いかに「会話のキャッチボール」が出来るか、だと思っている。

・・・

また他者とのコミュニケーションを通じて自分自身を知るという側面もある。

再三再四、過去にも同じようなことを書いた気がするが、「自分らしさ」とは対話によって生まれる、気づくことが出来る。自分一人では、自分らしさを見つけることは容易ではない。

・・・

以上、パッと思い浮かんだコミュニケーションの大切さの例を挙げた。
そう、我々は耳にタコができるくらい、

「コミュニケーションって大切だよ」

そう言われてきた。しかし大切だとわかっていても、それが必ずしもコミュニケーションが上手いとは言えないのが現実

私もその一人だと思っている。

巷には数多くのコミュニケーションのノウハウ本で溢れている。

それくらい「上手くなる」ための方法が溢れているともとれるが、もう一方の側面で考えるとそれだけ確実な答えがないということも意味している。

イマイチ再現しにくいというか、言語化しづらいというか。

確かに本に書いてあることを試してみようとするけど、効果が感じられないからすぐやめちゃったり。言っていることはわかるけど、行動には移せないなぁ、だったり。

もっと言うとこれは自己啓発本とも似ているが、本を読むことで満足してしまう、そんなケースだってある。


少し話がそれてしまった。

こんな、「大切だとわかっているけど、いざどう行動に移せばいいかわからない。本に書かれていることはイメージが湧かない」という思いに対して、ついこの前、あるラジオ番組の音声が耳に入った。

「コミュニケーションっていかに相手と会話のBPMを合わせるか、ですね」

あ - 2021-04-17T194033.468

これは「TOKYO SPEAKEASY」というラジオ番組にて、小笹大輔さん(Official 髭男dism)と前田裕二さん(SHOWROOM社長)が対談した際の、前田さんの言葉である。


今までにない視点からの方法のように感じたから、耳にスッと入ってきたのだろう。

これまでだったら、「会話をスタートさせるには天気の話がいいよ」だったり「聞くことが大切」といった”話す内容”や”聞く力”にフォーカスされたアドバイスが多かった気がする。

そんな中で登場してきた「相手と会話のBPMを合わせる」ということ。

言われてみれば大切なことというのはわかるけど、あまり考えたことはなかった。確かにBPMを合わせれば、自然とその空間は居心地が良くなる

そして何だか出来そうな気がする、そう思わせてくれる方法だ。

じゃあどうすればBPMを合わせられるか。

前田さんは中居正広さんを例にあげて説明した。

「中居さんってすごい話が上手い。でもよく聞いてみたらものすごく聞き上手。どうしているのか注意して聞いてみたら、相手の語尾を真似して会話していたんですよね」

会話のBPMを合わせることについて、話のスピードを合わせることはなんとなく予想できたが、「相手の語尾を真似する」、それは目から鱗だった。

それって特徴的な語尾に限った話ではない。全ての人に対してだ。

だからその人ごとに特徴がある。その特徴を見抜くためにもしっかりと話しを聞かないといけない。自然と聞き上手にもなる。

なるほど。

・・・

来週から福祉の現場に正式に配属され、よりコミュニケーションの重要性が増してくる。

本当の「支援」とは、支援者側が良いと思っていることを押し付けるのではなくて、ご利用者様が求めていることに対してそれが実現できるようにサポートしていくこと。

そのためにもコミュニケーションは欠かせない。

そして本当に求めていることを聞き出すためにはまず安心して話せる居心地のいい空間づくりが必要になってくる。

今回得た学びを生かして、コミュニケーションをとっていきたい。

それが本当に正しいのかどうか、それでうまくいくかどうかはまた後で考えればいい。

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塩浦良太
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