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「見極め」ではなく「相互理解」

#新卒採用の現場から  Vol.1

「カジュアル面談」という言葉が使われるようになってから久しくなった。
私が就活をしていた2~3年前にはすでに当たり前のように使われていたが、就活をし始めてから知った言葉であることもまた事実。起源がどこにあるかはわからない。

そもそもカジュアル面談とは何なのか。

カジュアル面談:企業と応募者とのお互いをよく知るための面談方法で、個別面接のように企業がその面談で合否を決めるものではありません。
企業の人事と応募者が1対1でカジュアルに、そしてリラックスしながら対話できるので、近年では多くの企業がこの方法を取り入れています。

カジュアル面談とは

という風に紹介されている。
会社説明会とは違って、面接とも違う。選考に進むかどうかの前段階という位置づけかもしれない。

学生側にとっては会社説明よりフラットに企業側と関わって聞きたいことを聞ける機会。自分が本当にこの会社に進みたいと思えるか、選考に進むか決める機会。

企業側にとっては個別で会社の魅力を伝えるチャンスでもあり、学生について面接よりもフラットな状態で聞く機会。

学生側にも企業側にも共通して登場してきた言葉は「フラット」。つまりカジュアル面談というのは”相互理解”の場であるのだ。

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だけど私が就活をしていた時に受けたカジュアル面談は、どこか「見極め」られている気がした。

「志望動機は?」
「どんなことに興味を持った?」
「これからこんなことやっていきたいとかある?」

就活し始めで、自己分析もたいして出来ていない段階で、初めて受けたカジュアル面談でそのようなことを聞かれてすごいあわあわした記憶がある。

「就活むず~~!!」

当時の塩浦良太心の声

洗礼を受けた。

今新卒採用側となって、カジュアル面談を「する」側になってからは当時の企業さんが質問していた内容も理解できる。だけど当時の自分からすればすごい品定めされている感覚で、緊張して思うような回答ができなかった。

これは今自分が感じている難しさでもあるが、カジュアル面談は「見極め」ではなく「相互理解」の場。それも「する」側がそう捉えていても「受ける」側が見極められていると感じたらそれはもうそういうことだ。

お互いにとって「相互理解」の雰囲気づくりをすることが求められる。

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お互いにとって「相互理解の場である」と感じられて、なおかつ会社に興味を持って選考に進んでもらえるカジュアル面談づくり。

この道を目指すのはすごく険しい。まだまだベストアンサーは探し中の段階。でもせめて今からでもできることとして、

「なんかいい時間だったなぁ」

と思ってもらえるようなものにしたい。

その学生が考えを整理するきっかけになったり、キャリアを考えるきっかけになったり、会社に興味を持つきっかけになったり。

「なんか疲れたな」と思われるんじゃなくて「なんか楽しかったな」「なんか充実してたな」「なんかいい時間だったな」と思われるように。

それでなおかつ選考につながったら嬉しい。


「見極め」ではなく「相互理解」。
言葉だけじゃなく、意識、行動として徹底していきたい部分だ。

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塩浦良太
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