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「良く見せる」のか、「良さを見せる」のか

個人の発信ではそこまであまり意識してなかったけど、最近意識するようになってきたこと。

「良く見せる」のか、「良さを見せる」のかということ。

なんだ、ほぼ一緒じゃんと思いがちだけど似ているのは文字だけ。
遠くで見たら似ているけれど、近くで見たら全然違うみたいなもんだ。

「良く見せる」って言わば見栄だったり脚色だったりする。
相手が”それ”を知らないことをいいことに、欠点を隠していい部分だけを見せたり、華やかな部分だけ切り取ったり。

情報を意図的に加工したり誇張したりすることをいう。

確かに、最初の食いつきとしてそれが有用な場合ってある。
興味をもってもらわないと始まらない、というときはフックが大事になる。だとしたら「完全な嘘」じゃなければ多少はいいのかもしれない。

でも長い関係性を考えたときに、良く見せ「続ける」というのは不可能に近いわけで。相手が思い描いていたものと違った側面を見てしまったとき、そこにはすごい期待値ギャップが生じてしまう。これってお互いにとってよくない。


だから必要なのって「良く見せよう」とする加工や誇張ではなく、「良さを見せよう」という、今あるものの魅せ方なんだと思う。

ありのままを見せることで相手も自分を知ってくれる。その良さを生かした提案をしてくれる。それってお互いにとってWin-Winだ。出来ることがある一方で、出来ないこともあって、でもそれこそが「らしさ」で。

そういった真っすぐさが人を惹きつけたりする。逆になんでも万能な感じに見せるものに対しては親近感が湧かなかったりもする。


こんな感じの「遠くで見たら似ている意味だけど、近づいてみたら違う意味」みたいなことっていっぱいあるはず。

「短い文章はわかりやすい」のか「わかりやすい文章は短い」のか、みたいな。そういった似てるけど違う、そんなフレーズの味わいは遠くで判別しないでちゃんと味わいたいなって思う。

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塩浦良太
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