見出し画像

え?牛のゲップってホントに環境問題だったの?と思った件。

「牛のゲップが環境を破壊している」という問題を聞いたことがあるだろうか?私も以前聞いたことがある。「そんなモノ微量な影響でしょ」と思っていたが、実は本当に問題になっており、その解消に取り組んでいる農家もいるようだ。

和牛生産の熟豊ファーム(島根県)は牛のゲップに含まれるメタンガスを大量に削減している。カシューナッツ殻の抽出成分を配合した飼料を活用し、メタンガスの排出を最大6割程度減らせることを確認した。自社の牧場で新たな飼料に切り替えるほか県内の畜産農家などにも供給していく。地域をあげたサステナブルな畜産につなげる。

大人の牛は1日に約250~500リットル程度のメタンをゲップで放出する。(めちゃくちゃ多いな!)牛など家畜からの排出は世界の温暖化ガス排出量の約5%を占めるという。私は「たかがゲップ」と思っていたので、この数字には正直驚いた。メタンの温室効果はCO2の約25倍とされる。世界的に肉食が増加する中、ゲップのメタン発生量の抑制が課題となっている。それを聞いたらヴィーガンになる人の気持ちも少し理解できる。お肉食べたいのでほんの少しだけど。

熟豊ファームは約1000頭を飼育する牧場を運営、繁殖を終えた雌の和牛(経産和)を取り扱う。飼料を工夫するなどで経産牛の肉質を向上させたうえで「サステナブル和牛 熟」と銘打って国内外に出荷している。
同社はサステナブルな畜産を掲げて取り組みを推進してきた島根県内で発生した廃棄食品を飼料として活用するほか、メタンの発生量を減らすため資料についても研究をしてきた。

例えば配合飼料とワラを別に与えると、食事バランスが偏ってメタン発生量が増えることから、ワラと廃棄食品を完全に配合した肥料を与えている。
カシューナッツ殻の液の成分は出光興産子会社が手掛けるものを活用。牛に4つある胃の内、第一胃(ルーメン)にすむ微生物の働きに作用してメタンの排出を減らすとされている。

熟豊ファームでは、完全配合肥料にカシューナッツ殻液成分を組み合わせた飼料を経産牛に与えてメタンの排出量を測定したところ、60グラムを配合した場合で43%、120グラムを配合した場合で63%のメタン発生量を減らせることを確認した。牛の体重の増加率も上昇したという。体重増加による収入増なども見込めるとしている。

「サステナブルな畜産経営をより高度化することで、地域をあげた環境負荷抑制の取り組みにつなげていきたい」と述べている。

「牛のゲップ問題」も話題になった当初はマスコミなどにも取り上げられていたのだろう。だから私のような「環境問題音痴」でも聞いたことがあった。報道されなくなると興味を失ってしまうのは人間の悪いところである。一方で、環境問題に真摯に取り組み続けている農家も存在しているという事実は、改めて「環境問題は様々な業種に関係のある」ことなのだと思い知らされる。

1人1人が「自分にできる環境負荷抑制」に取り組んでいくべき時代なんだ。

今日はここまで。

現在フォロワー1000人目指し毎日投稿中。記事を読んだら「スキ」してもらえると嬉しい。「フォロー」してもらえるとさらに嬉しいです。

引き続き、どうぞよろしく!

いいなと思ったら応援しよう!