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小学生よ、「ミステリ」を読もう!という件。

先日何気なく夜中のTVを見ていると、ある出版社を特集していた。

兵庫県明石市にある「ライツ社」という小さな出版社である。

2016年に大手出版社を退職した方が独立して創業した。

この出版不況の中、なかなかに思い切ったことをするなあと思ったのだが「write」「right」「light」書く力でまっすぐ照らすを合言葉に、自分たちが本当におもしろいと思う本だけを出版するという信念のもと経営をされている。

その「ライツ社」が出版している書籍で、今注目されているのが「放課後ミステリクラブ」だ。

これは、ライツ社の初期メンバーが「どんな本を作ろうか」となった際に「小学校3年、4年生」をターゲットにした本を作ろうと企画し出版した「小学生探偵もの」である。

小学生中学年は、興味がゲームなどに流れがちで、読書をあまりしない。そのため、小学校中学年をターゲットにした読み物が少ないことに注目して仕掛けた書籍である。

「なんだ、子供が探偵ごっこをする話か」なんて思ってはいけない。なんとこのシリーズ、『仮面病棟』などで有名な、医師であり作家である『知念実希人』先生が書かれているのだ。

そしてさらに驚くことに、この「放課後ミステリクラブ」シリーズ、児童書としては初めて「本屋大賞」にノミネートされている。

シリーズ累計25万部を突破しているので、すでに周知の親御さんもいらっしゃると思う。私は遅ればせながらつい最近知った。

私の娘もゲームはやらないがYouTubeばかリ見ている小学2年生で「字ばかりの本なんて読みたくない」と言っている口だ。なのでさっそく私は書店に走り「放課後ミステリクラブ」①と②を買ってきて娘に渡した。

するとどうだろう。お風呂上りに娘が「放課後ミステリクラブ」を読んでいるではないか。しかも次の日には読み終えて、今度は②巻を読んでいる。さらに「ねえ、パパ。そして誰もいなくなったってどんな話」なんて聞いてくるではないか。

私は心の底から思った。「ライツ社さん、知念先生、ありがとうございます…」と。

私は読書が好きだし、ミステリも好きだ。娘にもできるだけたくさんの本を読んでほしいと思っている。だが、そんな思いもどこ吹く風、全く本に興味がなかった娘が本を読んでいるのだ。

私も実際に読んできたのだが、なるほど本家ミステリ作家さんが書いているだけあって、しっかり謎が組み込まれているし、動機も小学生ならではとマイルドではあるけどしっかり本格している。

あらためて「本っていいな」と思わせてくれる良書だと思う。いい作品を書く作家さんが居ることは大前提だが、ライツ社さんのような「本を作る情熱」を持った人がいるから、映像コンテンツがものすごく進化した現在でも小説という「文字コンテンツ」はその魅力を失っていないのだろう。

そして昨日娘は「放課後ミステリクラブ」の③巻を読了し「ねえ、パパ。オリエント急行殺人事件ってどんな話?」なんて聞いてきた。イイ感じだ。ポワロもいいのだが、私はエラリイ・クイーンが好きなので「ローマ帽子の秘密」なんかを話中に入れてもらえるといいなあ~なんて思うのだった。もしかして④や⑤で出ているのかな?知っている方いらっしゃったらコメントください。

読書っていい習慣ですよね。

今日はここまで。

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