見出し画像

ポーカーそれ自体が“パーパス”になることはない 【#30】

テメキュラのワイナリーにて、貴婦人たちの一日を体験する 10/24(mon.)

宇野さんの新刊『砂漠と異人たち』を読んだ。

その創作の中心にあったのが「デタッチメント」という概念だった。マルクス主義の象徴するイデオロギーからも、資本主義の肥大がもたらす時代の加速からも「デタッチメント」を維持すること。そのためにハードボイルドに自己完結し、その孤独の空虚さに耐えること。そうすることで、「責任を取る」こと。それが『ノルウェイの森』で直子(=古い世界)を失った後の、緑(=新しい世界)の「あなた、今どこにいるの?」という問いかけに対する、より深いレベルでの答えだった。

朝起きて1.5時間だけ朝活ポーカーに励み、昼下がり、みんなでテメキュアのワイナリーに出かけることに。

昼下がりからワインフライト発動。天気最高、ほろ酔い不可避。

水をがぶ飲みして、ふたたびポーカーの戦場へ。ただ、ウェイティング・リストがすごいことになっていたので、睡魔に対抗せずにまずは仮眠を取ることに。

2時間後に目覚めて、ポーカーを始める。最初にプレーしたA,10がトップツーでオールインとなり、相手から出てきたのはしっかりA,A。マイナスから始まるのはいつだってきつい。

結局カジノコンプは使い切れぬまま、溜まっている。

その後もジリジリ減らすものの、中盤でアツい展開が。ストラドルに6ポケで4倍レイズして、ほぼ全員にコールされて絶望してからの、フロップA,K,6だったときの恍惚感。

結局AM3まで粘りに粘って、ようやくプラ転。テーブル状況はめちゃくちゃ良かったものの、体力の限界を迎えたため、このタイミングでキャッシュアウト。

アメリカ(ラスベガスとカリフォルニア)での三ヶ月にわたったポーカー遠征も残りあと数日。実は、次の目的地もすでに決まった。日本でもケニアでもなく、ある国へ。

“レイク・エルシノア”という一つの箱庭 10/25(tue.)

ここから先は

3,087字 / 1画像
この記事のみ ¥ 500

ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。