9月の3冊
今月の3冊。のつもりが、Amazonのまとめ買いセールのおかげで5冊購入。
せっかくなので、読み終わったものには一言感想をまじえて。
1.成田 悠輔『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 』
なんだかすごいことを言っていそうなタイトル。
読んでみるとすごいことを言っていた。
現状への批判は簡単にできるけれど、この本ではそこからもう一歩、斬新な提案をかましてくる。それはもちろん、客観的なデータに基づいている。
この本のような論理展開ができるようになりたくて、研究への意欲が高まった一冊。
2.片山 悠樹 他『半径5メートルからの教育社会学』
身近なこと(教育問題)を材料に、当たり前を問い直す一冊。
誰もが気軽に偉そうに語ることができる教育。そこで語られる「あたりまえ」の中には、実は根拠のないことが紛れている。
教育にかかわる人だけでなく、すべての大人が読んでみてもいいかもしれない。
3.エリック・クリネンバーグ, 藤原朝子『集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』
居場所を作ろう!と意気込んで作られた場は、なかなか居場所としては機能してくれない。
そんな居場所の意義やヒントを与えてくれそうな一冊。
4.将棋面貴巳『従順さのどこがいけないのか』
学校でも会社でも、従順であることが求められ、従順であるほど気に入られる。そんな社会で私たちは、従順さを武器に世渡りに励む。
伊坂幸太郎の小説『魔王』の主人公の安藤は「自分の頭で考えろ」と繰り返していたが、それがなぜかを平易な表現で解説してくれている。
5.仲正昌樹『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』
最近のニュースで感じるもやもやを理解するヒントになりそうな気がして購入。
4冊目と関連しそう。
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