#3 未来に生きる国-ルワンダを見て思ったこと-/NEWSprouts
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スポンジのような
年を取ると少しずつ価値観が凝り固まり、新しい意見や考えを受け入れにくくなってきている気もする。大学生の自分も最近の流行り者に対して抵抗を感じる時がある。定まった価値観というのは、人生の方向性を決めるためにも必要なことであり悪いことでは全くない。
#2でも自分が抱える矛盾について述べたが、年を重ねるというのはある種こういった矛盾をひたすらに抱えていくということなのかもしれない。
ただ、子供の頃のように何でも吸収する姿勢は大切だと思う。そんな姿勢を保つためのヒントを得るために、今回はスポンジのような姿勢を持つことで大きな成長を遂げた一つの国について紹介したいと思う。
IT立国・ルワンダ
今回取り上げるのはルワンダについてだ。2021/2/4(木)放送の「世界にいいね!つぶやき英語」でルワンダのコロナ対策について紹介されていた。
この番組では、ルワンダはロボットやコロナ探知犬など様々な新しい技術を取り入れていることについて取り上げられていた。またその背景として、若い世代が多くを占める人口比や農業が中心の社会との関連性をあげていた。
さらにルワンダを調べてみるとおもしろい政策が他にもあることが分かった。詳しくはJICAのホームページより見ることができる「鮫島弘子のアフリカビジネス入門2017第3章 - ルワンダ ICT立国編」を読んでいただきたいが、そちらよりいくつか興味深いと感じた点を抜粋して紹介したいと思う。
2008年から、ビニール袋などいわゆるプラスチックバッグの製造も持ち込みも利用も全面禁止となりました。(中略)それから、たくさんの清掃員を雇用し、毎日欠かさずキガリの街じゅうを掃除しています。その結果、ゴミひとつ落ちていない美しい国になりました。(JICAより引用)
なんとルワンダではプラスチックバッグが禁止されているという。最近では日本でもプラスチックの利用に関する議論が深まってきているが、2008年からこの政策を続けているというから驚きだ。
プラスチックはとても便利な素材であるため、それを手放すというのは難しいことでもあるが、今後議論が深まるときこのようにすでに脱プラスチックを実践している国が存在していることを知っておいても損はないだろう。
ルワンダが力を入れているのは、なんといってもICTです。(中略)ひとつの好例がドローンの活用です。ルワンダでは、いま本格的なドローン専用空港の整備と、ドローンによる輸血用血液の輸送サービスが始まろうとしています。(JICAより引用)
ドローンに関しては映像も併せてみるとその迫力がより理解できるので、ぜひYouTubeで検索してみて欲しい。
地形やインフラの問題を最新技術を使って解決しようとする姿勢は今後あらゆる場面で重宝されることになると思う。最新技術がすべて正しいわけではないが、新しい技術には今までの常識を大きく翻す可能性を秘めている。
ここまで述べたように、ルワンダは新しい技術や未来志向で政策を作っていくことで現在もぐんぐんと成長している。
上記で述べた点以外にも研究施設や日本とのかかわりについてなど、IT立国としてルワンダが行っている取り組みが語られているので、興味を持った方は下のリンクから是非読んでもらいたい。
心のデジタル化
日本でもデジタル庁が設立されるなどIT化が進んでいるが、IT化というのは技術の進歩のみによって成り立つものではない。まさしく先に述べたようなスポンジのような心が大切になってくると思う。
そしてそれは適応力でもあり、寛大さでもあると考える。新しいものを1度受け入れ、そのうえでその是非を判断するだけの心の余裕が必要だ。
自分も、どうしても新しい技術には否定的になってしまうときがある。おそらくそれは失敗が怖いからだと思うのだが、その恐怖を克服するには、それを乗り越えた未来を想像して進むしかないのかもしれない。
また、そこには好奇心との関わりなども考えられると思う。それについてはまた別の機会で書きたいと思う。
それではまた。