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日のすきま

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2000年~2013年、ブログや、メルマガに出していた日々の表出。
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2022年8月の記事一覧

日のすきま セレクト集(2002年4月~2003年10月)

日のすきま セレクト集(2002年4月~2003年10月)

2002/04/30 (火)  池袋の夜



 今日は本漁り。  神田古書店街、池袋リブロ、ジュンク堂と回ってきた。  もうしばらくここへはこれないな、と狩猟する。  池袋の夜。  獲物を抱えて駅へ帰ると、周りのビルや道路が、突然、最深奥の自然に見えてきた。  複雑で高度な都市は一級の自然に似てくる。  無数の空間を集約した都市場は有機的に動き出し、  あらゆる種類の人間の物語を化合する。  

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日のすきまセレクト集(2006年8月~2007年8月)

日のすきまセレクト集(2006年8月~2007年8月)

2006年 08月 23日

■ いつか

 医院の芝刈をしていると、吉増剛造に似た院長に、ノラ猫の屍体を埋めてくれと頼まれた。
 行ってみるとサザンカの生垣の下に、黒白の大きな猫が横たわっていた。
 この間までこの辺りを睥睨していたボス猫だ。
 目の辺りに蟻がたかっていた。
 持ち上げるとまだ死後硬直している。
 庭の片隅に穴を掘って埋めた。
 見開いた目は閉じることもなく土をかけられた。
 猫

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日のすきま セレクト集(2007年12月~2008年10月)

日のすきま セレクト集(2007年12月~2008年10月)

2007年 12月 15日

 ■ 異様なもの
 高台の庭。
 松から降りて一服すると、遠く海が見えた。

 海に陽があたり、冬田にも陽が降りていた。
 大きな鳥がゆっくり横切ってゆく。

 錆た身を立てて、また脚立に乗る。
 松葉に風が鳴る。

 夜、犬といつものグランドを走ると星が異様に見えた。
 初めて夜の星々を畏れた。

 この宇宙は異様だ。
 薄い皮膜のなかに多数の次元を折り畳み、無言で

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日のすきま セレクト集(2009年2月~2013年6月)

日のすきま セレクト集(2009年2月~2013年6月)


 ■ 祈り 2009.02.24

 今年50になる。
 ずいぶんアタマが悪くなった。
 
 なのに「それ」はまだある。
 日々の起き伏しを蝕んで、
 虚空に投げ出された気になる。
 
 仕事が暇なので毎日、薪割りをしている。
 鉄斧で「それ」を真芯から叩き割る。
 木喰い虫がこぼれて、鳥たちが啄みにくる。
 鳥たちは必死だ。
 
 「それ」を何と名付けようと、
 私は「それ」の現れに過ぎぬのだ

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