作家活動だけで食っていこうとするのは得策ではない？

前々から考えていることで「作家だけで食っていこうとする」のは、個人的に得策ではないと感じます。特に今の日本のアートマーケットにおいては...。

夢見るアーティストにとって、芸術の道は二重の意味で険しい。素晴らしい作品を追求しつつ、それでお金も稼ごうとするからだ。なので私はアートでお金を稼ぐことを放棄している。アート以外でお金を稼ぎ、アートはアートとして切り離して取り組む。ただでさえ困難な道を、余計に難しくする必要はない。

— 新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni (@tomonishintaku) March 15, 2022

経済的に自立すれば、あらゆる面で自由になる。それは作品も一緒。売りたい、どうか買ってください、っていうマインドは、やっぱ人間を卑屈にしてしまう。ビジネスやってても思うけど、人ってのはそういう人からはいくら安くても買いたくないものです。

— 新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni (@tomonishintaku) March 15, 2022

同意見で作家として食べなくて良いと考えてる派。むしろ、別の収入で生活支えた方が無理なく長く作家活動続けられそう。最近のマーケット見てて余計思う https://t.co/qiaBG8G3ha

— Rui Yamaguchi/プロ無職るってぃ (@rutty07z) March 17, 2022

おそらくほとんどのアーティストは自己実現を求めて芸術を志したのだろうが、続ければ続けるほど卑屈になってブレていくのは、思うような評価が得られないことに加えて経済的な困窮も深まるという二重苦にあると思う。まずは金。アートはその次。優先順位を間違えると悲惨。

— 新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni (@tomonishintaku) March 15, 2022

この作品が売れれば家賃が払えるカードローンの支払いができるみたいな生き方は、十年単位の人生スパンでは無理ゲーもいいとこだから。

— 新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni (@tomonishintaku) March 15, 2022

私はアートをやっている選ばれし特別な人間なのだというプライドだけで頑張れるのはせいぜい30歳まで。しょうもないプライドは捨てて、しっかり金稼いで生活基盤固めてからアートしよう。

— 新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni (@tomonishintaku) March 16, 2022

新宅さんのツイート火力たけぇ...w

プロ無職としての自分と、美術家としての自分を切り分けたのはそうした理由もあります。

先日開催されたアートフェア東京やその周辺の展示に行って、まあ色々考えさせることが多かったです。