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「藝大の卒展とは何か」から問いはじめる
東京藝術大学の卒展・修了展終わりました。一瞬だった。みんなで頑張ってインストールし、気づいたらはじまって、気づいたら終わった。それくらいがむしゃらだった。
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さすがは藝大ブランド、「卒展は5日間で2万人が来る」と聞いていたが、1月31日(金)だけで1万人が来たらしいので、動員はそれ以上だったと予想する。キャンパス内は人で溢れかえっていて、展覧会というよりは「お祭り」のようで楽しかった。なのでこれは藝大生に与えられた1度のボーナスタイムのようなもので、当たり前に思っては絶対にいけない。
ということで自分はまず「藝大の卒展とは何か」というところから考えた。その上で「誰とコミュニケーションをしたいか」を考え、そこから提出する修了作品を考え始めた。卒展用に少々チューニングしていたりする。
上述した通り、卒展では数万人が来場する。展覧会会場はすし詰め状態だ。卒展は作品数も多いのでひとつひとつじっくり見ていたら到底1日で回り切ることができない。多くの人はスタンプラリーを巡るように駆け足で回っていく。つまり、作品をじっくり鑑賞したりキャプションを読む人は多くない。だから学生は卒展では「とにかくデカくてパッと見でわかりやすい」作品を制作する傾向にある。個人的には、ここに異を唱えたいと修士1年のときに卒展を回っていたときから感じていた。
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