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YUICHI TOYAMA.(ユウイチトヤマ)のデザイナー インタビュー / 外山さん、猿田さん、ちょっと僕と一緒にお出かけしませんか? (後編) 

こんにちは、荒岡です! 今回は、YUICHI TOYAMA.のデザインチームであるデザイナー外山さんと猿田さんのインタビュー最終章の後編です。

普段ではなかなか伺うことができないお話をお二人に伺いました。 ぜひ、ご覧ください。

(本文)

荒岡 「いや~、代官山の散歩は面白かったですね!! 学生時代によくいった場所だったので、青春時代を思い出してしまいました!(笑)」

外山さん 「それはよかったです!」

荒岡 「外山さん、猿田さん、最後に眼鏡デザインについてお二人に伺いたいことがありまして。」

猿田さん 「それでしたら、うちのオフィスの近くで、ゆっくりできるカフェがあるので、そこで話しませんか?」

荒岡 「ぜひ! お願いします!!」

猿田さん 「こちらの道から行くと早いので。 では、いきましょうか。」

荒岡 「そういえば、外山さんと猿田さんは、デザインチーム内での役割って、どのようにして分けて仕事されているんですか?」

外山さん 「うちの会社で展開しているブランドのYUICHI TOYAMA.では、YUICHI TOYAMA.、YUICHI TOYAMA : 5、YUICHI TOYAMA / Dの3つのラインありまして。 それにアパレル中心に展開してるブランドのmilleがあり、全部で4つのカテゴリーがあります。」

外山さん 「自分はYUICHI TOYAMA.、YUICHI TOYAMA : 5をデザインをしていて。 YUICHI TOYAMA / Dは共同でデザインしています。」

猿田さん 「milleに関しては、皆んなでディスカッションをしながら僕の方でデザインをおこしてます。」

荒岡 「なるほど、そういう区分けなんですね。 個人でなくデザインチームを取材するのが初めてなのでお聞きしたいのですが、お互いのデザインの強みとかって、どう思われてますか?」

外山さん 「猿田くんは、その場、その場で何が必要なことかを的確にできることですね。 何をしたら、デザインが成立するかをわかっている。」

猿田さん 「やっぱり、外山さんは全てに配慮が行き届かせようとしているところですね。 サイズ、カラー、デザイン、機能、ユーザーへの配慮などの全てのバランス考えて、外山さんらしいデザインをしているところですね。」

外山さん 「なんか、猿田くん、すごい嬉しいこと言ってくれて!(笑) これ、ドッキリとかじゃないよね?」

猿田さん 「はっはっ、ドッキリと言いたいところですが!!(笑)」

外山さん 「そうそう、猿田くんは、眼鏡フレームのディティールの処理をデザインに落とし込むところが非常に上手い。 あと、フレームリムの表面処理やブリッジや鎧の位置とか基本的なことをしっかりと追求して、精度の高いデザインをしていますね。」

荒岡 「なるほど! お二人が話していること、確かにプロダクトに現れています。」

猿田さん 「荒岡さん、話していたら、カフェに着きましたよ! ここは、桜丘カフェというところで、僕たちはオフィスが近いので、よく利用しています。」

荒岡 「着きましたね! 寒いから中で暖まって、話しましょう!」

外山さん、猿田さんのオフィス近くの
桜丘カフェの店内の様子。


桜丘カフェのチーズケーキ
コーヒーと共にいただきました。

荒岡 「いや~、外は寒かったですね! ここなら、ゆっくり話せますね。 デザインについての続きですが、今まででデザイナーとして、デザインへの考え方が変わった出来事って、何かあったりしましたか?」

外山さん 「んー、そうですね。 前職の時ですが、プロダクトを俯瞰してみれるようになったことですかね。」

荒岡 「それは、どういうことですか?」

外山さん 「その時は、ライセンスの仕事だったなので、ターゲットに対してどのようにデザインすれば良いかを自分のデザインとは少し距離をとってデザインができるようになったということですね。 求められるもの対してしっかり応えるということ。 やっぱり、デザインは、アートではなくデザインなので。 また、ライセンスのデザインは共同開発に近いので、そのため、プロダクトを俯瞰してみないといけないので、視野を広くしてデザインができるようになったと思います。」

荒岡 「なるほど。 猿田さんは、いかがですか?」

猿田さん 「僕は前の会社では企画室にいたのですが、生産管理的な仕事が多かったですよね。 それで、外山さんの会社に入る前に展示会で、外山さんが制作されているプロダクトで独自のスタイルをもつダブルダッチ構造を見た時にプロダクトデザインってこういうものかと改めて気がつかされたんですよね。」

荒岡 「おお!! 構造のデザインですよね!!」

猿田さん 「それを知ったと時は、デザインへの考え方が変わりましたよね。 工場の方がたまに話されいるのですが、お金をかければなんでもできるよと。 それと反対に資金をただ使うだけでなくて、シンプルだけどアイデアとデザインで新しい構造が成立して、オリジナリティーが確立したプロダクトってあると思うんですよね。 過度なデザインでなく、そして美しい。 ダブルダッチのフレームはそういうプロダクトだと思ってまして。」

荒岡 「確かに! ダブルダッチは、過度なデザインでなく成立したプロダクトですよね。」

外山さん  「荒岡さん、猿田くん、ありがとうございます。 ダブルダッチに関しては、生みの苦しみと言うか、、ブランドを象徴できるようなプロダクトデザインをずっと考えていたんですよ。  それで着想したデザインなんです。」

荒岡 「なるほど、生みの苦しみですか。 それこそ、クリエーションですよね。」

デザインについて話をしている猿田さん
猿田さんのデザインの話を聞いている外山さん

荒岡 「あの、お二人はデザインする際に何に重きを置いて行っているのですか?」

猿田さん 「僕はデザインと品質のバランスですね。 最終的な製品としての仕上がりが良いかです。 やっぱり、デザインだけ専攻しても良くないですし、製品の生産を請け負ってくれる工場さんが作りやすい方向だけで妥協せず、対話を重ねて切磋琢磨しながらデザインと品質のどちらも考えたプロダクトを作りたいですね。」

荒岡 「外山さんはいかがですか?」

外山さん 「新しいプロダクトを生み出すことですね。 当たり前ですけど、本気でデザインをやっているので、やっぱり、新しいプロダクトを生み出したいですよね。 それって、簡単なことでなくて、もちろん大変なことなんですけど。 ただ、それをデザイナーとしてやらないんだったら、デザイナーをやる意味がなくなってしまうと思うんですよ。」

荒岡「なるほど。」

外山さん 「あと、デザインする際に重要視しているのは、自分がやりたいデザインとユーザーが求めていると思われることの接点を考えること。 やっぱり、人によろこんでもらいたくて、プロダクトデザインをしているので。 自分だけにのためにデザインすることはないですね。 また、YUICHI TOYAMA.のフレームを見て頂くと分かると思いますが、フレームに使用している素材の見せ方をかなり考えてデザインしてます。」

荒岡 「確かにYUICHI TOYAMA.のプロダクトは、使用している素材の見せ方が美しいですよね。 そうだ! 今までご自身でデザインされたフレームの中で特に気にっているモデルとかはありますか?」

猿田さん 「僕は、YUICHI TOYAMA / D のこのモデルです。」

猿田さんが手がける
YUICHI TOYAMA / Dの新作

荒岡 「おお!! アセテートの素材ですが、オプチルのような丸みが素晴らしいですね。」

猿田さん 「このモデルは、制作する際に特注の刃物を使用して丸くしているんですよ。 アセテートの柔らかさを表現したモデルです。」

荒岡 「シンプルで美しく、ありそうでない。 すごく洗練されたデザインですよね。」

猿田さん 「ありがとうございます。 個性が強くなりがちなラウンドフレームですが、よろい、ブリッジの位置のバランスをかなり考えて作っているので、すごく顔なじみが良いと思います。」

荒岡 「これは、すべてのバランスが秀逸ですね!!」

荒岡 「外山さんの気にっているモデルも見せていただけますか?」

外山さん 「僕は、このYUICHI TOYAMA.の5周年を記念して作ったモデルです。」

ブランドのシグニチャーであるダブルダッチ構造
チタンに24Kゴールドの厚メッキを施しフレーム。
5周年記念モデルに付属される
白漆のブナ材のケース、セーム革、レザーのトレー。

荒岡 「これは、すごいですね!!」

外山さん 「ブランドのシグニチャーであるダブルダッチで普遍的で良いメガネを作りたくてデザインしました。 このモデルは、チタンに24Kゴールドの厚メッキを施しています。」

荒岡 「だから、フレームの輝きが綺麗なんですね。」

外山さん「じつは、付属しているものが、こちらの白漆のブナ材のケース、セーム革、レザーのトレーがありまして。 フレームは、24Kゴールドのメッキ仕上げなので、エイジングされづらいんですけど、付属のものは天然素材なのでエイジングされるんですよね。 これは、ユーザーの方にエイジングされづらいものとエイジングされていくものの対比を楽しんでもらたくて制作しました。」

荒岡 「おお!! これは!かなり考えられてますね!!!」

荒岡 「本当にお二人のプロダクトを見ていると、今後もすごい楽しみだなと再確認しました。 今後、デザインでもデザイン以外でも何かやりたいことなどありますか?」

外山さん 「自分にしかできなことを見つけていきたいですね。 ”THE LOBBY TOKYO”を作ったことも今までしなかったチャレンジでしたし。 デザインでなく違う表現もあるかもしれないですよね。 正直、今はまだわからないですね。」

荒岡 「猿田さんは、いかがですか?」

猿田さん 「アトリエサンクという会社を強めていきたいです。 純度の高い会社というか。 ブランドって、結構無くなってしまうブランドも多いけど、アトリエサンクとして、より強固なブランドを作っていきたいと思っています。」

荒岡 「外山さん、猿田さん、今日はお忙しい中、誠にありがとうございました。 最後に、最近好きなものとか、ハマっているものとかありましたら、教えていただけますか?」

猿田さん 「僕はお酒のラムです。」

荒岡「おお!!ラムですか!!」

猿田さんが好きなELDORADO(右)
最近のお気に入りスパイスラムのDARK MATTER (左)。

猿田さん「お酒は全般好きなんですが、最近はラムが好きで。特にダークラムが好きですね。」

荒岡 「ダークラムは、当たり前ですが、いいものは特に美味しいですよね。」

猿田さん 「いや~、美味しいですよね。 僕はストレートかロックで飲むのが好きで。 恵比寿のバーで飲むことも多いのですが、休みの前とかですと家で飲んで、ボトルの半分以上飲んでしまいますね。」

荒岡 「本当に美味しいと止まらないですよね!! 外山さんは、いかがですか?」

外山さん 「やっぱり、ラーメンですよね!」

荒岡  「外山さんとえば、眼鏡業界でも有名なラーメン愛好家ですからね!! 先日も外山さんに教えて頂いたラーメン店を取材させていただきましたが、かなり反響がありました。」

外山さん 「それは、嬉しいですね! お店で食べるのは、もちろん美味しいのですが、最近はなかなか仕事が忙しくて、お店に伺ってラーメンを食べられないこともあるので、僕は仕事の合間にこれを食べてます。」

外山さんが注目している宅麺は、
ご自宅でお店の味が楽しめる。

荒岡 「なんですか? これは!!」

外山さん 「宅麺です!! 有名ラーメン店の味を家でも食べられるように届けてくれまして。 お店で出しているスープを、濃縮せずに、そのままの状態で冷凍してるんで、美味しいですよね。」

荒岡 「外山さん、ラーメン愛が素晴らしいです!!」

外山さん 「はっはっ、本当に好きですからね。(笑)」

荒岡 「外山さん、猿田さん、今日はお忙しい中、誠にありがとうございました。」

外山さん 猿田さん 「こちらこそ、ありがとうございました。」

荒岡 「ところで、外山さん、猿田さん、この後、何かご予定ありますか?」

外山さん 「これから、仕事があって。。」

猿田さん 「えっ、自分も仕事が。。」

荒岡 「そうですか。。 久しぶりだから、ご飯でもどうかなと思ったのですが。。。。。」

外山さん 猿田さん 「。。。。。。。。」

外山さん 「んーー、たまにだから、ご飯でも行きますか!!」

荒岡 「外山さん、そうこなくちゃです!! 今日は浴びるほど!飲みまくりましょう!!」

猿田さん 「んん、、この勢いは、、いつ帰れるんだろうか。。。(苦笑)」

おわり。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。


おまけの写真 (取材後の外山さんのオフィスの近くの居酒屋さんでの風景)

YUICHI TOYAMA.の営業の高桑さんも加わり、
オフィス近くの居酒屋さんで
久しぶりに楽しくお食事しました。
YUICHI TOYAMA.の仲間と話す楽しそうな外山さんが印象的。
外山さん、ありがとうございました!

< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
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TEL 03-6284-2675
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