【イベントレポート・前編】地方副業の可能性は無限大∞
10/3に開催されたオンライン対談セミナー『フリーランスのキャリア×地方副業リスキリング』に参加させていただいた。このイベントにて得た知見をここにつづる。
モデレーター、ゲストの紹介
モデレーターは杉山直隆さんと南田修司さんのお二人、ゲストは平田麻莉さんだった。
杉山直隆さん(以下杉山さん)は今回のイベント開催のきっかけとなった書籍『オンリーワンのキャリアを手に入れる 地方副業リスキリング』の著者である。普段はビジネス誌のライターとしてキャリアに関する記事の執筆を行っている。
杉山さんは30代後半の頃新たなことに挑戦しづらくなるであろうご自身の今後のキャリアについて考えたそう。そんな時に出会ったのが地方の中小企業や NPO などにおいてオンラインでリモート中心の副業をすること、すなわち「地方副業」だった。著書は杉山さんご自身の経験も踏まえた「地方副業」の魅力と「転ばぬ先の杖」としてつまずいた際の解決方法などが記載されている。
続いて南田修司さん(以下南田さん)は上記の書籍の監修を務めている。また地方副業・プロボノ(スキルや経験を活かしたボランティア活動)のプラットフォーム『ふるさと兼業』の代表として地域における副業兼業、研修、リスキリングのコーディネートに携わっている。次にご紹介する平田麻莉さん曰く 「NPO 法人の経営についてご指導いただいた」とのこと。
最後にゲストとして『フリーランス協会(正式名称:一般社団法人プロフェッショナル & パラレルキャリア・フリーランス協会)』の代表理事を務める平田麻莉さん(以下平田さん)がいらした。ご自身も広報のフリーランスとして15年活動されており、「勝手にフリーランスとして活動している感覚」と述べていた。平田さんからご紹介された『フリーランス協会』について南田さんは「まだ副業が浸透していない時期からメンバー各々が当事者意識を燃やし、スキマ時間を持ち寄って取り組んでいた」と評していた(もちろん最大に敬意を込めているに違いない)。
以上、今回のイベントではこの三方によるキレッキレのトークが繰り広げられた。
隣の芝生は両方青い
トークセッションの最初のテーマは『フリーランスのキャリアの観点から見た地方副業やプロボノの可能性とは』だった。これに対して平田さんは以下の5つを挙げていた。
1.インパクト、裁量が大きい
2.タイムマシン的な発想で価値を提供する
3.希少性が高い
4.本気で喜んでもらえる
5.社会貢献への距離が近い
これらの観点からキャリアアップを目的とした副業のフィールドとして地方は魅力的であるというのが平田さんの見解だった。杉山さんは「地方副業の先にあるものは大きい」と平田さんに同意を示した。
南田さんは上記の2.に対して、「(技術的な意味で)過去(地方の企業)が未来(都心の企業)に対してリスペクトをしているだけではなく未来から過去に対してもリスペクトがある。つまり隣の芝生は両方青かった」と言った見解を述べた。
また第1回のイベント(今回は第5回)にてゲストとしてお越しになった法政大学大学院政策創造研究科の石山恒貴教授は「うまくいっている副業チームはお互い学び合い、その結果パフォーマンスが高い」とおっしゃっていたそうだ。これに対し平田さんも「先生扱いも下請け扱いも良くない。フラットにワンチームとして関係性を築かなければならない」と同意された。
後編はこちら↓
杉山直隆さん(著)と南田修司さん(監修)の書籍↓
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