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三行で撃たれた

「三行で撃つ」という本に、年末に撃ち抜かれた。

年末読むために買った本の一つが「三行で撃つ」という本でした。中身はというと、物書きのためのバチバチな指南書だった。


この本を、私は深い意味なく購入したのだけど、思い返すとその背景には、私が会社で課されたレポートが書けなかったということがあったんだと思う。
課題の内容は、「中堅社員向けの研修に参加して得た学びと実践を、3ヶ月後に振り返る」という、まあよくあるようなものだった。実際、受けた研修が結構学ぶところが多かったので、レポートに書きたいことはたくさん見つかった、が、書けない。文章にできない。まとまらない。結果的に、項目にまとめてそれぞれについて箇条書き、という形で提出した。
このことから、文章が書けるようにならないと、言いたいことも伝えられないのか…と心のどこかで思って、本を手に取ったんだと思う。

そういえば、2023年12月24日、テレビ朝日で放送していたM-1グランプリで、令和ロマンが優勝した。
M-1グランプリは、優勝者へ賞金として1,000万円が授与される。この1,000万円の賞金の使い道のインタビューで、令和ロマンはこう語っていた。

高比良「(相方は金持ちなので)、賞金をもらったら僕に全額くれるっていうノリをやってるんですが、1,000万円どうします?」
松井「え、あげる」
高比良「今、全額もらえるって決定したので、掘っ立て小屋でいいので1,000万円で劇場を作ります。東京には劇場が足りてないので」

引用元が見つからず

誰もが気になり必ず聞かれる「賞金の使い道」、というインタビューの場で、①自分たちのキャラクター(金持ち)、②自分たちのお笑い愛、③劇場が足りてないことの3点を端的に発言していた。(なお検索してみたところ、この回答とは別バージョンもあるようだった)
広くキャラクターが知られるとともに、お笑いファンの心を掴み、芸人の先輩にかわいがられ、芸人の後輩には喜ばれるような、そんな発言なのでは、と、いちお笑い好きとして感じたし、実際、久しぶりにお笑いの劇場でも行くかーーという気持ちになった。
必要な場所で、必要なことを、過不足なく言える、令和ロマンのアウトプットのうまさを感じた。

ところで果たして、もし自分がやりたいことについていざマイクを向けられた時に、うまく過不足なく伝えられるだろうか……。

今はできない自信がある。なので発信する練習として、noteに書いてみようと思い、このnoteのアカウントを作ってみた。

本多静六は「私の財産告白」の中で言っていた。「チャンスが来たときに用意を始めても遅い。勉強の先回りをして時節を待つ」と。

X/Twitterで、先述した研修のレポートが書けないけど無理やり出した旨を書いたところ、フォロワーさんにこう言ってもらった。「アウトプットできれば正義です。」

アウトプットができれば正義という気持ちで、続けられたらと思う。

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