美容師目線の入浴介助
美容師から介護職へ転職し、今の施設へ勤務し始めてもうすぐ2ヶ月。
最近、入浴介助に入ることもしばしば。
ぺーぺーなので、先輩の仕事を横目に、入居者の誘導や着替えの介助がメイン。
要支援の方から要介護の方が暮らしている施設なので、ストレッチャー浴も完備されている。
初めて見るストレッチャー浴。
素っ裸でベッドの上に寝かされている利用者。
。。。。。。。。。
これ、自分だったらめちゃくちゃ恥ずかしいし、寒いよね?
私が思った率直な感想。
とりあえず私より少し先輩の仕事を見てみる。
その先輩は特にトークが苦手なのか終始無言。
「温度大丈夫ですか?」とかないんかーい?!とつっこみたくなるほどのだんまりっぷり。
美容師の血が騒ぐw
ストレッチャーに素っ裸で仰向けに寝ている利用者はされるがまま。
足元からシャワーを掛けられ、徐々に頭の方にシャワーがやってくる。
顔にバシャバシャとお湯がかかり、明らかに嫌な表情で目をつぶっているおばあちゃん。
「そんなもんしか髪の毛濡らさないんかーい?!」とまたもや美容師の血が騒ぐw
泡立ってなくない?!。。。。
この日は黙って先輩の仕事見学終了。。。。
リーダーに自分が思った事を報告し、「自分だったらこうしたいし、こうされたい」という思いを伝えてみた。
「自分が不快に思う事は、入居者の方も不快だと思います。良いと思う入浴介助をやってみていいですよ」と言ってもらえた。
数日後、違う先輩の元、ストレッチャー浴の介助の入ることができた。
私が改善したいと思ったのは
「寒さの軽減」
「恥ずかしさの軽減」
「不快にならないシャンプー」
寒さの軽減と恥ずかしさの軽減のために、私がやったのは「バスタオルをかけてあげること」
そして、シャンプーを先にしてあげて、体を濡らさないこと。
体を濡らしてしまうと、水分が蒸発する時に寒さを感じてしまうから。
極力体を濡らさずに、保温することに努めた。
シャンプーはおまかせあれw
プロなのでw
顔にシャワーのお湯を飛ばさない、耳にお湯を入れないはできて当たり前にやってきた仕事。
シャンプーをひと通り終えて、体を手際よく洗い、いざ浴槽へ。
ストレッチャー浴は体にベルトを巻く。
そのベルトも冷たくなっているので、シャワーで温めてあげてから装着。
ほんのひと手間。
「自分が介助されるならこうしてほしい」を考えた介助。
介助させてくれたおばあちゃんに言われたひとこと
「あなた洗い方上手ね」
いろんな人の介助を受けてきているおばあちゃんのひとことは、本物だと思って、私の自信につながった。
「相手を思いやる」
「自分がされて嫌なことは、人にもしない」
介護は「自立支援」
介護職は決してお手伝いさんではない。
その人ができないことを介助してあげる。
できることは自分でやってもらう。
何ができるのか。何が難しいのか。
介護は頭を使う仕事。
いかに相手を思えるか。
いかに生活の質を落とさないようにできるか。
作業的に業務をこなしている人いませんか?
私たちが相手しているのは人間。
イモ洗いしてるんじゃないんだからw
相手に触れるとき。
その触れ方で相手に気持ちが伝わる。
美容師をやっていた時、お客様を丁寧に扱うことを学び、今それが介護職で活かされてる。
介護は楽しい。