見出し画像

秋の養生に大切なこと🍁


- 秋を知る -

第十三節季『立秋』 第三十八候『寒蝉鳴(ひぐらしなく)』
「カナカナカナ……」
ひぐらしの鳴き声を聞くと、「あぁ、もう夏休みが終わってしまう」と嘆いていた遥か遠い昔を思い出し、胸がキュンとなることがあります。


第十四節季『処暑』 第四十一候『天地始粛(てんちはじめてさむし)』
8月後半は秋の虫の音が響き、少しずつ暑さも収まり始めますが、まだまだエアコンと除湿機は手放せず、鈴虫やコオロギの泣き声を聞きながら寝苦しい夜を迎える日がしばらく続きます。



第十四節季『白露』 第四十三候『草露白(そうろしろし)』
朝晩の寒暖差が大きくなり、草や枝に露がつき始めます。
その露が白く光って見えることから『白露』と言われます。
秋の深まりを感じるころですね。



第十六節季『秋分』 第四十七候『蟄虫坏戸(ちっちゅうとをとざす)』

昼と夜の長さが同じになり、秋の夜長を実感します。
日中の空にも変化が。
もくもくとした夏の入道雲から、途切れ途切れで寂しげな感じの「鱗雲」が現れます。
「鰯雲」や「斑雲(まだらぐも)」といった名前でも呼ばれていますね。

土の中へと再び戻り冬支度を始める虫の音は、だんだんと聞こえなくなります。

画像1




- 心の養生 -

このころから私たちはもの悲しい気持ちとなり、不安定な心を持ちはじめます。
『寂寥感(せきりょうかん)』です。
ひとりでいるときに、なんとなく寂しく虚しい…ふとそう感じることを表す言葉です。


中医学では、情志の変動を『五志』といい、感情や情緒などを喜・怒・憂(悲し)・思・恐(驚)の5種に分け、それらが五臓の機能に大きく支配されているとしています。


秋の五志は(または悲)、五臓はにあたります。
外の景色は茶色く秋色に変化。
空気は乾燥し息苦しくなります。

画像3


私自身、ひぐらしの鳴き声を耳にするころから寂寥感を感じ始めます。
のんびりお茶を飲んだり、ここぞとばかりにジャンクフードを食べまくったり(あとで後悔しますが)。
それでもどうにもならないときは、家の中で大声で泣き叫びます。

そんな時は必ず可愛い2匹の犬が近寄ってきて顔を覗き込み、座り込んで泣く私の膝をトントンと叩いてくれます。
「ワンちゃんたちは、私が守らないといけないんだ!」
と、三文芝居のようなことをすることで、自分の心をリセットします。
単純でくだらないことですが、「大きな声を出す!」「泣く!」ことにより、漠然とした不安感を吐き出せる気がするのです。

画像2




-秋の養生-

朝晩の冷えが増してきました。
『寒露』『霜降』経て冬を迎えます。
寒い冬を超える準備として、秋の養生は飲食・運動、心(精神)、生活スタイル(睡眠など)を工夫しましょう!

画像4



中医学では秋は五臓のうち『肺』が盛んになると言われています。
肺はとてもデリケート。
喘息や乾燥した空気による咳などの症状がみられることも。
立冬に近づくと寒気が強くなり、皮膚や髪の乾燥も気になり始めます。


肺は潤いを好みます。
冬の季節に備え、肺を潤し身体を温めてくれる、温性で辛味・酸味の『温肺滋陰作用』を持つ食材や中薬を取り入れましょう!

たとえば「黒ごま・白ごま・松の実・白木耳・小松菜・豚肉・卵・牛乳・チーズ・・・」など、多くの食材があります。


中薬ではよく知られている「枸杞子」があります。
杏仁豆腐の上にちょこんとある、あの赤いのです。
お茶としても、スープに足しても美味しくいただけるので、ぜひ取り入れてみてください。


秋はたくさんの美味しい食材が溢れています。
季節に合った食材を積極的に摂ることをオススメします。

画像5

『桃膠と白木耳のお肌ぷるぷるスイーツ⸝‍』 
https://www.instagram.com/p/CFgwuJbHEwl/?igshid=59micgj1112i




růže



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?