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「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった(第7話)」今週も親子のお話。そして、歌は心に刺さりますよね

前回、今回も蛭田直美脚本だから、期待!と書いたが、その通りの結果が出ていた。2回連続で親子の和解のお話。香取慎吾が高校生の頃の話と、もう親が施設に入っているというときの話をうまくシンクロさせ、まだまだ続く親子関係を映し出す。テーマ的には、使い古されたような話だったが、親である柄本明と、子である香取慎吾、そして義理の息子である志尊淳の心の中がさまざまに交錯して、そして、それぞれにリスペクトすることでまたいつもの生活が始まるみたいな、現代のホームドラマであり、現代の「父帰る」になっていました。

父親役は柄本明。最近は、リアルな息子たちの出番が多いが、それでも彼の出番が減ったわけではない。今、頑固親父を演じる役者としては重宝がられているのは確かだ。その演技の向こうに、彼なりの優しさが垣間見られるのがいい。ここでは、周囲に「命が長くないのではないか?」と思われる役だが、近い歳の俳優が亡くなっていくような世の中で、もう一踏ん張りしていただきたい。そして、今回は、祭りに歌を歌いにきたという役。ギター片手になかなか味わいのある歌を歌われるのだと思った。昨年、火野正平氏の代打で「こころ旅」にお出になっていたが、彼の歌は火野さんの歌に似て、なんか人生を長く生きてきたという味があった。ぜひ、彼の歌唱のアルバムを残しておいてほしいと思う。そう、人生を感じる歌は必ずや残るし、伝え聞かれるものであると思う。そして、歌う姿格好良かったです。

で、香取慎吾、選挙に出るために、費用対効果がないということでやめた商店街の祭りを自腹をきって復活というところまで来てしまった。で、ここで気になったのだが、このお祭りって、神社があってのものじゃないのですね。そうなら、流石に資金源がないから、商店街だけでそれをやるのは無理ですよね。それこそ、政治家も丸め込んで区の助成金引っ張ってこないと。ここにあるような、個人の自腹で祭りやるとか、それは祭りではないよね。神様ついてないしね。で、神輿もレンタルって、こういう描き方は、「祭り」というものの意義を知らない人には勘違いされるよね。脚本的には面白くできてるのだが、そういうところは新しい処理の仕方をして欲しかった。

オチは柄本が「まだまだ死なねーよ」ということで終わったが、次回はもう選挙が始まるようですな。まあ、ご検討を祈りますが、ここに来て、駅前再開発の話、ちょっと唐突すぎるが、今の商店街を守れみたいな話になるのかな?

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