見出し画像

「ハイエナ」いろんな元ネタはある感じではあるが、面白い!

韓国のドラマのリメイク。ということで、なかなか面白かった。最初から中盤まで、恋愛ドラマかと思わせておいて、一気にアウトローな司法ドラマにするのはお見事。これ、主演女優を誰にするかがかなり重要で、そういう意味で、篠原涼子は適役ではあると思う。

しかし、篠原涼子、50歳。山崎育三郎、37歳。この二人の恋愛シーンから始まるわけだが、篠原の年齢を感じさせないのはなかなかすごい。まあ、昔に比べたら、少しふくよかになった感じはするが、画にはなっていた。それよりも、彼女が山崎の相手弁護士として法廷に出てきた時のクールさ、そして、日常のジャージで愚鈍な感じと、雰囲気を変えていけるのは、彼女の女優としての力量なのだろう。山崎が芝居的にも振り回されている。

篠原は、高卒で30歳で司法試験合格の苦労人と設定されている。そして、初回のエンディングに見られるように、親にDVを受けていたようだ。そして一緒に事務所にいる瀧本美織が言っているように、だから子供を助けたいという裏があるまではわかった。だが、表向きにはハイエナと呼ばれ、金のためならなんでもやる弁護士のようだ。

まあ、初回は最初に山崎が篠原に騙されていくシチュエーションが最高でしたね。最後の方で山崎に直接種明かしをするところも含めて、ドラマ的にもお見事。私も、どうも篠原の髪の毛が変だと思ったらウイッグだったのね。そして、本の趣味や食事の趣味など調べ抜いて「運命の相手」のように思わせる技。ハニートラップの基本のような手に引っかかってしまう山崎。そう、世の中でそんなに趣味の合う人などいやしない。男と女だったら尚更だし、ここに出てくるようなマイナーな趣味だったら尚更だ。男性諸氏気をつけましょうね!

でも、ドラマ的にはそういうヤラセっぽい流れだから面白いし、私的には篠原が弁護士の役だと聞いていたから、その自己紹介が出てこないところにすごい違和感を覚えながら見ていた。でも、最初の出会いの場所がオシャレなコインランドリーってすごくいいですよね。「この素晴らしき世界」でもオシャレなコインランドリーを出会いの場にしていたけど、リアルにこういう出会いってあるのでしょうか?いや、あっても気をつけましょうw

そして、ラストは篠原が暴漢に襲われて終わり。その時に「気をつけろ」と注意のメールを流す山崎。基本、意見も合わずに敵対する関係で描かれていくのだろうが、最後はどうなることやらという臭いがプンプンなのもなかなか良い初動でした。

で、人を雇って詐欺まがいで山崎をはめていくところは、「コンフィデンスマンJP」的でもあるし、他にもいろんなドラマの要素が詰まっているようだ。韓流ドラマが元なら当たり前なのだが、韓国の作り手はアレンジが上手いですよね。

しかし、篠原涼子、何枚ジャージ持ってるんだよ!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集