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2023年新作映画レビュー

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2023年1月1日から12月31日に基本、映画館で観た作品のレビューです。ただ、昨今、3ヶ月程度でストリーミングで新作が出てくる時代ですので、そういうものも含めていきたいと考えて…
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2023年4月の記事一覧

「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』」パニック映画として完成度は高い…

流れで初日に見にいったが、予想以上の出来の作品だった。全編128分、ほぼ息もつけず見入ると…

「世界の終わりから」風の時代の終末映画、センスの良い映像とエネルギッシュな演出に…

私自身、紀里谷和明監督の映画を観るのは初めてだった。この映画を見ようと思ったきっかけは、…

「AIR/エア」スポーツビジネスの転機をうまく再現しているが、シューズの技術的な部分…

今では、ナイキというメーカーは日本でも知らない人がいないというところだろうが、この映画の…

「パリタクシー」なかなか小粋な人生の不思議な巡り合わせのお話

パリ市内をタクシーで一日走り、その中に「人生とは何か?」みたいなものを、いや「素晴らしき…

「Winny」異質な裁判劇として、面白かったのと、日本のデジタル進化を鈍らせた歴史を…

元技術者としては、やはり興味ある題材。この騒ぎがあった頃、まだ私はPCをそれほど使いこなし…

「Single8」監督の郷愁映画である以上の、未来への提言が欲しかった!

この題名は、J・J・エイブラムス監督「SUPER8」に対してつけられたものだろう。こちらも宇宙人…

「シン仮面ライダー」PG12版のアクション映画としてまとめられた、新しいヒーロー像

「仮面ライダー」のテレビ放送が始まったのは1971年4月3日。当時私は小学校6年になったばかりであり、これを初回から見た記憶はない。そして、小学校高学年の子供たちが話題にするテレビ番組でもなかった。梶原一騎原作物が一斉を風靡していた中で、ヒーロー物に興味がなかったということはある。とはいえ、それから1年後、「帰ってきたウルトラマン」が始まり、「ミラーマン」「シルバー仮面」「超人バロム1」などの第二次怪獣ブームが起こり、怪獣など出てこない「仮面ライダー」も人気があがってきたとい