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2022年新作テレビドラマ放浪記

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2022年の新作テレビドラマの感想です
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2022年2月の記事一覧

「DCU(第6話)」川の流れは必ず海に出る。そして、全ては繋がっているということか?

6話も、海で見つかった死体に対する話だが、潜る舞台は水族館。やはり、どうも予算がないらしい。もう、中村アンが殉職した後は、ラストの15年前のことにつなげるためのやっつけ状態ではあるようだ。とは言え、まあ、今回の水族館殺人事件はそれなりには面白かったが、ダイヤモンドを失くしたというオチはいまいちか。それに合わせたように、犯人の加藤雅也がなんか見窄らしかったですね。こんな役受けるということは、なかなか大変なんだなとか思ってしまった。なかなか二枚目が歳とって見た目が情けなくなるのは

「妻、小学生になる。(第6話)」さまざまな想いと告白は、霊が見守っていること?

毎田暖乃の魂は、他人の中に行ったように見えたが、今回の最後に歩いていましたね。ドラマ折り返し点で、どうもその方向性が見えにくくなってきたと言う感じ。前回の最後で魂が入れ替わったような感じでしたが、それがそのまま追われていないのは、今回よくわからなくなってるところ。そして、神木隆之介の前で倒れた少女は、明らかに神木を「誰?」と言う状況になり、こちらもなんか話的には中途半端。神木もその状況を追わないで、逃げてきてバーベキューやってる場合じゃないだろう。そう言うところは、色々下手く

「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○(第8話)」親ガチャなどという言葉が生まれる世界にいる父への疑念

ラスト、黒木華に「好きです」と言う寛一郎は必要なのか?まあ、カンフル編集部の中が皆、黒木に影響されていく中で、こう言う恋愛話を放り込まなくても、十分にドラマは成立する。確かに、他の人とは違う感性を持っている黒木に恋する気持ちは出るのかもしれないが、視聴者がそう言う目線で見ていないことがあったりするわけだ。そう考えると、ラストに近い中でこの恋愛の挿入は必要なのか?と思ってしまう。ドラマ内では、やはり黒木と溝端が近づいていく感じが普通なのだろうなとかも感じますしね。 今回は、溝

「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて(第7話)」主婦が働くことと、突然のキスと、裏切りと

志尊淳は本気で高畑を恋してしまったわけですが、結果的には野心がある分、騙されていたと言うところなのでしょうか?松田翔太を失脚させようとする流れが一気に矢面に立ってきた感じ。残りの3回くらいでその辺が前に出てきて、松田と高畑の良い関係ができて結末ということでしょうか? 今回は、そんな流れのテイクアウト全国展開の話から、夏帆ちゃんの働く主婦奮闘記の話。まあ、こういう話はドラマとしても結構描かれてはいたけど、やはり、夫の家事に対する考えの甘さが根本の原因なのだと思う。そう、家事を

「ファイトソング(第7話)」エンディングに向けて恋が身震いしていく感じ?

ドラマも7回目。あと、3回〜4回。佳境に入る。そこに入る前に、タイトル前15分を要して、清原が、みんなに耳のことを告白する場面。こういう長いシーンで、役に入り切るところは、清原果耶の真骨頂というべきところ。ドラマの導入部にこの緊張感を持たせれるところは、本当にすごい役者である。脚本を書く方もそれがわかって作っているのだろう。このドラマのエンディングに向けてのターンシーンな気がする。 その後にすぐ、間宮が食材を持ってやってきて、間宮がそのファミリーの中に入り込んでいく形もまた

「ミステリと言う勿れ(第7話)」生きることがカオスに見えてくる展開。メリークリスマスと言える平和の中で

どんどんと、哲学的な幸福論みたいなところに沈んでいくドラマである。かなり勝手な解釈ができるだろうし、この混沌とした心のありかに凄く親近感みたいなものを思う人もそれなりに多いだろう。私的にはこういう世界が嫌いではない。だが、整がいうように「考えて考えて考える」向こうに何があるのか、長く生きていてもよくわからない世界観みたいなのがある。 そう、ガロ君が妹を殺めたやつを制裁する話から、ここで語られる話まで、間違いはない気がする。DVした親を殺す話の後日談の後で、助かった少女は親を

「DCU(第5話)」海をめぐる事件は金と麻薬でしかないのか?

60年代のアクション映画には、海洋アクションみたいのがよくある。もちろん主役が海上保安庁のものもよくある。そして、その多くの事件の題材は麻薬取引、売春、武器売買などである。海というどちらかと言えば古臭い移動手段でそれは今も行われているということなのだろうか?どうも、今回のお偉方のご子息の誘拐と、金銭授受の話は麻薬取引担当もひきづりながら凄い古臭い感じの話だった。そう、このドラマで我々が求めてるものとはかなり乖離している感じがした。 先週も書いたが、海の中の捜査が行われなくな

「妻、小学生になる。(第5話)」魂は混沌と人の身体を渡り歩きどこにいくのか?

話は折り返し点。毎田の本当の母である吉田羊も、この小学生の中身が変わったことを認識し出すラスト。ここでも、冷静なのは毎田だけ。そう、当事者は毎田だけなのに、周辺の方が大騒ぎになる事象なのである。よく、母親はもっと「素直な子になればいい」とか「もっと勉強ができる子になったらいい」と思うが、本当に一瞬でそうなると、戸惑うのは親の方だったりする。それは、その子供が自分達の子供だからだ。 今回は、吉田羊に対峙する石田ゆり子という芝居が出てくるが、その場が一瞬、緊張感をもつ感じが興味

「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○(第7話)」ネットニュース、マッチングサイト、多重世界に真実を見出す難しさ

7回目、ラスト、黒木華にもう一つ大きな問題があることが提示される。そこに安藤政信が関係している。これがドラマとして最後のニュースになる感じなのか?でもそれはちょっと先の話のようで、予告を見ると、次週は溝端の父の話?まあ、世の中、ドラマでなくても、身近にいろんな炎上地雷があるのは確かですよね。 今回は猫の話。まず、占い猫の話である。使っているのはタロットだから、猫の無心の行動で世の中が当たることもあるかもしれない。タロットは世の中の事象をうまく分割してカードにすることで成立し

「ムチャブリ!わたしが社長になるなんて(第6話)」恋が不得手な三人のそれぞれの気持ちの昂まりをどう処理していくか?

今回のお騒がせ師は、高畑の母親の草刈民代。最近は、いろんな役に使われる草刈さん。「和田家の男たち」ではビキニ姿も披露したり、結構弾けていますよね。まあ、この年齢の方で脇を締めるような方が少ないのも理由なのでしょうが、最近ではこの方が日本を代表するプリマドンナだったことを知らない方もいるのでしょうね。まあ、そんな中だから、力入れずに演技を楽しんでいるような気もします。 そして、彼女が志尊淳との仲を高畑にけしかけて、きっかけ作りをする感じはなんだか良いですね。そして、松田翔平に

「ファイトソング(第6話)」恋はテレパシー。信じることが人と繋がること

このドラマ、最後に皆がそれぞれの「スタートライン」に立つというラストがあるような予感がしてきた。いや、そうなることで、すごいファイトの湧くドラマになるのだろうと思えてきた。 岡田脚本に出てくる人物は、皆がそれぞれの意思をしっかり持って前に進もうとする人々である。すぐそばにいるような人物に、すごい暖かく強い人格を持たせることで、多くの人へメッセージを送ろうとしている感じが私は大好きだ。だから、若者たちを見守っている、稲森いずみや戸次重幸などの心も少しづつ動き出している感じも好

「ミステリと言う勿れ(第6話)」DVからの放火というエグい内容に、乾いてる菅田将暉がよく似合う

病院を退院したのに、病院をうろちょろする菅田将暉演じる整君。彼の前に現れる、門脇麦は、何か知っているようで、よくわからないままに今回も整の周辺に現れる。そして、いつもパジャマなのは、病室を抜け出しているから。病院というのはある意味「負」の空気が集まる場所でもある。そう考えるとお医者さんという仕事は大変だと思うが、まあ、そんなことはどうでもいい。だが、このドラマにあまりお医者さんは出てこない。それは、お医者さんの話ではないからだろう。 だから、病人と整を繋ぐものとして「自省録

「妻、小学生になる。(第4話)」ラストで、堤真一が吉田羊に怒りをぶつけ、どこに落とし込むのか?

今回は、ファーストシーンとラストシーンで堤真一と毎田暖乃の母親である吉田羊が対峙する。吉田自身がどんな生活をしているかも細かく書き込んでいる。まだ、ドラマは中盤であるが、吉田羊の存在の在り方で、このドラマ、これから位置的なものがさまざまに変わってくる。吉田羊の魂も誰かと変わってしまったりするのか?とさえ勘ぐりを入れたくなる中盤の話 そう、この魂の入れ替わりの部分も、今回は明確に描かれ出す。まず、毎田が交換日記みたいに漫画を描いていた相手が、毎田が変わってしまったことを明確に

「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○(第6話)」過去の事象は消せない。でも、それを打ち消すような未来に歩き出すしかない?

なかなか、後味がたまらなく刹那い感じの第6話。中学生の黒木華が出てくる中で、「友達とは何か?」という問いかけは、このドラマの本質とはかけ離れた青春ドラマである。そう、自分は友達だと思ってなかった人が、友達として存在したかったみたいなことは、結構あることなのだろうと思う。波長があっているのに、友達としては成立しなかったみたいなこともあるとも思われる。そう、派閥やカーストみたいなものができた教室の中では、そういうことは普通に起こるし、それは大人になってもあまり変わらない。部署が同