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アフターデジタルを読んで、上海まで行った話

2019年3月に発売になった書籍「アフターデジタル」マーケティング業界では説明不要な1冊ですが、改めて内容を一言で説明するなら「オフラインの世界がなくなる世界とは?」。

もう少し詳しく説明すると、

現在、多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが、そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。
世界的なトップランナーは、そのようなアプローチを採っていません。
まず、来るべき未来を考えたとき、「すべてがオンラインになる」と捉えています。
考えて見れば、モバイル決済などが主流となれば、すべての購買行動はオンライン化され、個人を特定するIDにひも付きます。
IoTやカメラをはじめとする様々なセンサーが実世界に置かれると、人のあらゆる行動がオンラインデータ化します。
つまり、オフラインはもう存在しなくなるとさえ言えるのです。

中国の事例を通じて上記現象を解説しており、(個人的な印象としては)それまではアメリカすげー、GAFAすげーという風潮を一気に変えたエポックな内容でした。

そして、今年7月に続編の「アフターデジタル2」が発売。前書で紹介された事例の1年で進化(もしくは揺れ戻し)について解説されています。

アフターデジタル2はネットでも公開されていますので、こちらもどうぞ
https://docs.google.com/document/d/1wuaFN1jMo4i0EkKNBhcvAPgVjBRvM0cd9EAiYjxaA1o/edit

書籍もオススメです


アフターデジタルを体験しに上海に行く(準備編)

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上海に行ったのは2019年11月末。上海には定期的に訪問しようと思っていましたが、まさかコロナによって行けなくなるとは思ってもみませんでした。しばらくは行けないので記憶がまだ残っているうちに、noteに残してみました。以下の情報は2019年11月末現在となります。

事前のアプリDL、VPN設定がマスト

昨日まで出来たことが今日できなくなることが日常茶飯事。過去のブログを読んでもどこまで参考にしてよいか分かりません、
また、今回の移動や体験は現金を使わないことが前提のため(また、現金がどこまで使えるのかも未知数)、日本で事前に以下のアプリをダウンロードしました。

Alipay(アリペイ)
ツアーパス(Tour Pass)


中国のQRコード決済はアリババグループの「アリペイ」とテンセントの「WeChatPay」の2つ。
ツアーパス(Tour Pass)とは、短期で中国を旅行する外国人向けにアリペイを利用可能にするサービス(プリペイドカードのようなもの)です。
※WeChatPayについては、過去ブログを見ると銀行で口座を作る必要があるとかハードル高めの記事しかでてこなかったので、アリペイ(ツアーパス)が日本からDLして設定できるのは大変助かります。

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※画像はEngadgetより引用

ツアーパスは、日本のクレジットカードから最低100元~最大2000元をチャージすることができます。また、90日後に残った元がクレジットカードに払い戻されます。

と、登録自体は簡単なのですが、一番ネック(怖い)のは、パスポート写真をアップしなければならないところです。データーがどのように使われ保管されているか全く想像つきませんが、とにかく旅行中は悪いこと?しないように気をつけました

VPNネコ、Wi-Fiレンタル
中国国内ではFacebook等のSNSサービスは使用できませんので、VPNアプリも事前にダウンロード。
また、よく日本の空港でレンタルしているWi-Fiサービス(イモトのWiFiとか)も中国用には予めVPN設定がしてあり、それを使う限りにおいては全く不自由なく日本のネットサービスにアクセスすることが出来ました。
今後はどうなるのかわかりませんが、中国行く予定ができたときに参考になればと思います。

で、行った場所は?

無人コンビニ

日本から視察に来た人がまずは訪れる「無人コンビニ」へ基本的な仕組みはアマゾンGoと同じ(こう言うと身もふたもないですが)

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スマホでQRコードを表示しゲートを通過→商品をピックアップしてゲートを出るとレシートがスマホに届きます

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なぜか店内の至るところに「ピカソの自画像」が!理由は店員さんに聞いても知らないとのこと。。。そして、次に、同じ「無人コンビニ」でもこちらはオフィスビル内にある1-2坪の小さいバージョン。

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ここはドリンクやお菓子といった長期保存ができる商品が中心。結局、商品入れ替えの手間を考えると自販機でも扱えそうな商品ラインナップになっていくのかと。
日本では無人コンビニよりも「セルフレジ」の方が普及しています。店舗全体を無人化するよりも、限られたリソースを接客によせて、会計をセフル化していくほうが理にかなったいる気がします。コロナの影響もあり、この動きが一気に加速しそうです。

ちなみに、日本でも高輪ゲートウェイ駅に無人コンビニが出来ましたが、こちらの会計は自動ではなくセルフレジになっています。ここのお店がどのように変化していくかも楽しみです。


カルーフル、フーマ-

カルーフルはフランス資本のスーパー。バラマキできるお土産も多数ありオススメの観光スポットでもあります

フーマーは店頭在庫を連動したネットスーパーでグローサラント(「グローサリー」と「レストラン」を組み合わせた業態)を提供する大型スーパー。多くの方が視察に訪れます

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WEB記事によると、売上の60%は「スマホで注文→店舗ピックアップ→自宅配送」で発生しているとのこと。ネット→リアル→決済→配送→受取がシームレスで行われています。見たところレジはセルフ。アリペイとWeChatがそれぞれ端末を設置。

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基本的に、普段使っている決済の端末に向かい、商品バーコードを読み取りスマホのQRコードで決済を行います。
端末のデモ映像によると顔認証も対応しているようですが、これを利用している人は誰もいませんでした

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デモ動画の様子を撮影してきました。

購入した商品はこちらから自宅に配送可能。UBER Eatsのようなバイクが店舗の外にたくさんスタンバイしていて、ひっきりなしに商品を配送していました(下の写真はカルーフルの配達受付カウンター)

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フーマ-店内には“いけす”があり、泳いでいる魚を買って帰ることも調理してもらって飲食スペースで食べることもできます

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上海ガニには一匹ずつQRコードが付いています。読み取ると産地等の情報が表示されます。魚にも付いているのが衝撃!

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鮮魚をその場でチェックしてネットで購入するという消費行動が中国ならでは。ユーザーは自分の目で「新鮮・安心」な鮮魚を確認して食すことで、次回以降はネットでも安心して購入できるとのことです

また、ネットで注文された商品は売り場毎にピックアップされ天井のレールを伝って配送センターに届けられます。※フーマ-は周囲3キロ圏内であれば30分で届きます

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終わりに

・本当に現金使わなかった。
・スマホがないとほんと生活できない(逆に言うと、生活に溶け込んでいるとも)
・街がキレイ。(イメージと違った)ここはなにかやらかしたとき個人が特定される特別な環境下ということも大きく関係ありますね
・コロナが落ち着いたら、また上海行ってみたい!


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