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パーフェクトデイズ

映画PERFECT DAYSを観た。
観た直後もよいと思ったが、じわじわと後から浸透してくる
映画だと思った。
シドニーのセントラルの映画館で英語字幕で観たのも面白かった。
意外だったのは、半分ほど埋まっている映画館の9割が、
白人のミドルからシニア世代。
おそらく日本人は私だけだったのが興味深い。

一見、何もドラマティックなことは起こらない。
トイレ掃除を職業として、東京の古い小さなアパートに住む男性の日常が淡々と描かれていく。
部屋には一組の布団とカセットテープと本棚、趣味で育てている植物、本当にシンプルな日常。
主人公のセリフも極限まで絞られていて、びっくりするほど少ない言葉。

ところがいつの間にか、ハラハラとしたり、泣きそうになったり、くすっと笑ってしまったり。
ほのかな緊張感とリラックス。
何もないように見えるけど、
よーく見てごらん、ほらこんなにたくさんのことが詰まっているんだよ。
まさにPERFECT DAYS! 

気が付くべきは、私たちが完璧な日々を生きているということ。
いま生きているこの完璧な毎日に感謝したくなった。
そして、カセットテープから流れてくる音楽たちも完璧でした。


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