中は見ない約束
正月気分に浸りながら、今日は、あるフレーズから想像を膨らませよう。
「中は見ない約束」というのが、提示するフレーズである。
「中は」と「中を」のニュアンスの違いは、分かるだろうか。
分かりづらい人は、こう言ってみよう。
「中は見ないで!」と「中を見ないで!」という言い方を使い分けるとしたら、どういう状況で使い分けるだろうか。
さて、情報がこれだけだと、何の中を見ない約束なのか分からない。
ただ、「約束」という言葉がついていることで、このメッセージを伝えられた側は、制約を受けることになる。
なぜなら、約束は守るものだからである。
そうすると、その約束を破ることで、不利益をどのくらい被るのか、あるいは、そんなに気にするほどでもないのかということが問題になる。
周囲との温度差、相手との信頼関係も、約束を守るべきかどうかの判断材料になるだろう。
ここで、想像がある程度膨らんできただろうか。
この時期らしい想像をした人は、初売りセールの福袋。人によるが、子どもに渡すお年玉のぽち袋。
これがもし、お正月ではなかったら、どんな想像ができるだろうか。
ナイショで作った弁当。
無地の包装紙で包まれたおみやげ、もしくはプレゼント。
鶴の恩返し。
世の中、信用が第一。
昨日のウサギ、亀に続いて、今日は鶴。
鶴の恩返しを知らない(忘れた)人は、もう一度読むべし。
子どもにもしっかり教えましょう。