ピンピンコロリとネンネンコロリ【第3章②】
デジタル遺産をどうするか?という問題は、自分以外の人と共有していない場合、悩ましい問題である。
私の祖父は、そもそもネットなどしたこともなく、与えられた携帯電話に家族の電話帳が登録されていただけである。
だから、パスワードなど無縁だったのだ。
ところが、今の時代は、このnoteもそうであるが、いろいろとサイト内のログインでパスワードが求められる。
ネット銀行の口座がある人や、インターネットバンキングを利用している人は、その中にお金もあるわけである。
そうすると、自分がもし死んでスマホやパソコンが残った場合、それを誰に引き取ってほしいかを考える必要がある。
見せたくないものもあるだろう。
そういったものは、生きているうちに、徐々にネット内処分もしくはパソコン(スマホ)内データ消去をしていく。
特に、電話帳や住所録は、「この人には自分の死を知ってほしい」という人だけを残しておく。
あるいは、紙に書き出して、すぐ見つけられるところにしまっておく。
noteの記事は、どうするか?
近年は、自分のブログをそのまま本にすることも可能である。
自分の生きた証として見せたい人がいるなら、あるいは、後世に伝えたいなら、元気なうちに、お金があるうちに、書籍化するのも良いだろう。
私たちが今、平安時代の人の生きざまや、太平洋戦争の実態を知ることができるのは、当時の人たちが書き残しておいた日記や手紙があったからである。
どうせ死ぬなら、後世に役立つ何かを残して死にたいものである。