政令指定都市めぐり【第1回】
関西では、大阪・京都・神戸の三都と言われているくらい、神戸市は、魅力的な街である。
最近は、同じ兵庫県内の明石市が、子育て政策の効果もあって一部の人には人気のようだが、それでも、オシャレな街として神戸は、大阪・京都よりも存在感はある。
遠方から観光に来る人は、東海道新幹線の新神戸駅で下車し、バスかタクシーで神戸市の中心部である「三宮」まで移動するとよい。新神戸駅から神戸市営地下鉄もあり、それに乗ると5分もかからずに到着する。
また、神戸空港までの飛行機があれば、空港で降りたら、ポートライナーに乗って三宮まで移動するとよい。所要時間は20分である。
神戸市には、神戸空港があるポートアイランド、ファッションプラザや神戸国際大学がある六甲アイランドという2つの人工島がある。ポートアイランドのポートライナーに対して、六甲アイランドは六甲ライナーが走っている。
ファッションの街として名高い神戸は、ポートアイランドに先端医療施設も構えており、日本最大の生命工学医療都市である。
また、古くから港町として栄えており、ポートタワーやハーバーランドは、観光スポットの一つである。
旧居留地や異人館通りなど国際交流の拠点もあり、横浜の元町・中華街と同様に、神戸市にも元町・南京町(=中華街)が三宮のお隣りにある。
元町・南京町のすぐ南側に広がるハーバーランドは、有名な六甲山から見える夜景が、函館や長崎と並ぶ日本3大夜景(百万ドルの夜景)に位置づけられるほど美しいところである。
鉄道網は充実しており、ポートライナーや六甲ライナーのほか、JR・阪神・阪急・神戸市営地下鉄(西神・山手線と海岸線)、神戸電鉄がある。
意外と知られていないが、明石海峡大橋(通称・パールブリッジ)は、明石市が起点ではなく、神戸市垂水区が起点である。
神戸から淡路島へ観光に行く便利なルートでもある。
神戸市は、垂水区・須磨区・長田区・兵庫区・灘区・東灘区・北区・中央区・西区の9つの区がある。
須磨区は、男女とも陸上に強い須磨学園高校があり、また北区から須磨区にかけての山道は、源平合戦ゆかりのエリアとしても有名である。
最寄りの駅のJR須磨駅からは、同じ兵庫県内の姫路駅や播州赤穂駅にも1時間あれば行ける。
世界遺産の姫路城、『忠臣蔵』で有名な赤穂藩など歴史的名所に、神戸市からすぐに行けるのも魅力である。
最後に、1995年の阪神・淡路大震災の被災地として今なお震災の教訓を語り継いでいる街であり、神戸ルミナリエは、復興の象徴イベントとして、クリスマスシーズンに実施されているイルミネーションである。
コロナ禍で3年ぶりに実施される今年度は、クリスマスではなく、震災のあった1月にずらすことになった。