見出し画像

自助グループでの体験 Ⅰ

私は高3で摂食障害になり、
卒業後に銀行に就職するが症状がひどくなり、
知らぬ間に鬱にもなっていた時、
いきなり会社を無断欠席して、
だんだん会社にも行けなくなり、結局退社する事になった。

その翌年


私はある自助グループの存在を知り、母親と一緒に参加しに行った。
そこは母が当時、藁をも掴む思いで新聞で摂食障害の情報を集めていた時に目に入った自助グループだった。

最初は、来てる人がみんな自分と同じ悩みを抱えているのか?と半信半疑で信じられない気持ちだった。
その為か周りを直視出来なかった。

自助グループの代表者の人がまず挨拶した。
「私は、今も拒食過食を繰り返していて、自分の中のモヤモヤを今も親に吐き出しています。」と話した。
おお!この人は、自分が摂食障害だと話してる!
内心驚いた。
隣の人へ次々にマイクが渡され、自分の経験談を話していく。
話したくない人はパスをして、ひたすら他の人の経験談を聞いていた。

ここでは、本名は明かさなくても良く、
仮名で自分の話しをするだけ。
誰かがその人の話しに意見をしたりはせず、
質問もしないのが基本的なルール。

しかしそこで、気が合う仲間を見つけ、意見交換したり連絡を取り合う事もあった。

ある人は、今日ここに来る前に食べ吐きしてきました!
なんて言ってる人もいた。
最初、愕然とした。
しかし、自分だけがしてるわけじゃないと思えて
頼もしく思えた。
誰にも言えず、ただ自分だけがおかしい人間だと思い込んでいたが、その呪縛から解かれた瞬間だった。

ある人は、小さい子どもの世話をしながら、
トイレに籠る時があると話し、
お母さんがトイレで苦しんでる姿が理解出来ず
不安にかられて1日中子どもを泣かしてる人もいた。

この中にいた人は、摂食障害以外の依存性も複数抱えている人がほとんどだった。

携帯やスマホのゲームを1日中してる人。

ネットを1日中して、昼夜逆転の生活をしてる人。

眠れないから睡眠薬が手放せない人。

アルコールに依存してしまう人。

彼氏が居ないと耐えられない、
出会い系サイトで常に異性と繋がっていたい異性依存の人。

鬱を併発して、友達との約束が守れず
ドタキャン等を繰り返し友達も居なくなった人。

リストカットせずにはいられない人。

そんな生活を続け働く事が困難になり、
結果として引きこもり状態の人も大勢いた。

もちろん
過食嘔吐が酷く食べ物を買う事事態が馬鹿らしく思えたり、
費用がかさみお金を出す事が出来なくなり、
万引きを繰り返す窃盗症にもなってる人もいた。

自助グループ 体験記 Ⅱ

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?