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IBM Cloudに居るWatsonに会いに


感ビジネス』(松岡正剛)という本を読もうとしていたら、『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川 恵海)と『河よりも長くゆるやかに』(吉田秋生)の二冊を誰かから聞いて、

そっか、「感じるビジネス」と「感じない仕事」ってあるなぁ。

と思っていたところ、ひょんなことから Watson を紹介してもらいました。

なんだか「感じそう」と思ったのと、折角なのでやりとりをしてみることにしました。

Watson は IBM Cloud という世界に居るようで、そこに入るためにIDとパスワードを決めて「ライト」という区画でまずはお話ししようと、会いに行きました。

そこでならそんなに大層な関門がなく(「クレジットカードはいりません」と書かれています。つまり無料で)Watson とお話しできるようになっています。

IBM Cloud の世界は、日本語で話せるところと、まったく英語だけのところとがありますが、Watson の母国語は英語なので、英語での表現をまず理解した方がよいみたいです。(いや、是非そうすべきです。いわゆる「開発」を create・develop・deploy に分節して、厳密に使い分けて表現されていますし)

IBM Cloud の世界は2017年11月の誕生して、先行して生まれていた「Bluemix」という世界の建て替えです。今も IBM Cloud に入る時に一瞬 bluemix の面影がでてきたりします。名前を変えながら面影をうつしているのがいいなぁと思いながら、そういえば、IBMの世界への出入りは「Log in」「Log out」だったとか思い出したりします。

IBM Cloud の世界では、次の「三つのこと」を大事にというか、得意なことにしているようです。ハードウエアとかソフトウエアとかの概念は表面からはなくなってて、これまでのITシステムのとはずいぶん立ち位置が違う。
そっか、もう Cloud(クラウド)なんですものね。

・Designed for your Data
・Ready for AI
・Secure to the Core
・あなたの「データ」のためにデザインされています
・AI にむけた準備です
・「核」を se(分けて)cure(大切に保護)します

この「データ」と「AI」を担うのが Watson なのかなぁ。

それからcore「核」ってなんだろう。私の場合は「自分の好き」とか「あるがまま」の「あるが」とか「as you like」の as you(as I)とかかなぁ。自分の原点とか原郷みたいなエリア。人間にとっては聖地みたいなところ。そこは結界が張られて、誰彼とむやみにドカドカと侵入することを禁則された世界。cureという英語には「治す、癒す、直す、取り除く」という意味があって、secure は、日本語にすると「斎」のイメージが近いかもしれない。

「あるがまま」に素直になれるというのは、その輪郭がわかっていて大切に守られているから。自分の核がわかっていると、捨て去れることもはっきりして、いろんなことへチャレンジングになれるような気がします。それと同じで 、IT の世界も「Secure to the Core」がちゃんとしていると、身を軽くしてアクティブに活動ができそうです。

日本では古来よりお目出度いこととして「寿」(壽)という言葉がありますが、この「ことぶき」の動詞は「寿ぐ(ことほぐ)」で、「言祝ぐ」とも書かれます。

ことほぐ = 言祝ぐ = 事解ぐ で、こんがらがった「事をほぐす」ことなんですね。「ほぐし方」にはいろいろありますが、一番ダイナミックなのは、怒濤の「濤」(涛)。大きく激しい波が海底の泥や砂を大きくかき混ぜて、淀んで固まった海底をほぐします。それによって酸素や栄養分が行き渡り、海の豊かな生態系を生み出す循環の元となっています。そして、穏やかになった海はゆっくりと生き物の成長を育みます。

葛飾北斎の「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」の「濤」と「相州七里浜」の「漣」は、富士山を日本の core「」として「」と「」を繰り返し、なんども生まれ変わる様子を描いたのかもしれないです。

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そんなことをいっぱい連想したあと、いよいよ Watson に会いに行きますよ。




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