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12月8日、誕生花は南天竹【#誕生花短歌】

詠みます。

 冬進み 私の愛は増すばかり
 頬染め直す南天の色

解説。

 12月8日の誕生花のひとつ、ナンテン
 中国原産、メギ科ナンテン属の常緑低木。

 日本では縁起物として庭木として植えられることが多い木ですが、これはナンテンの名が「難転(難を転ずる)」に通じることから。
 さらにお正月にはナンテンの実とフクジュソウの花のセットで「難を転じて福となす」という縁起物の飾り付けもなされます。

 ナンテンの名の由来は、冬に赤い果実が目立つことから。
 これを中国では灯火を連想して南天燭といい、また葉が竹に似ることから南天竹と名付けられ、これを音読みして和名がつけられたとされています。
 ということで、今回のタイトルは漢名の南天竹《なんてんちく》としています。

 南天の花は仲夏の季語で、実は三冬の季語です。

 のど飴にも使われるナンテンですが、葉は南天葉または南天竹葉という生薬で、健胃、解熱、鎮咳などの作用があります。
 葉に含まれるシアン化水素は猛毒ですが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、食品の防腐に役立つということで、彩りも兼ねて弁当などに入れたりします。
 実にも鎮咳作用をもつ成分が含まれています。
 ただしその成分のドメスチンはアルカロイドであり、温血動物に対して多量に摂取すると、大脳、呼吸中枢の麻痺作用があり、知覚や運動神経にも強い麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは危険です。
 現代人はおとなしくのど飴をなめましょう。

 ナンテンの花言葉は「私の愛は増すばかり」「良い家庭」
 初夏に白い花が咲いた後、その実が晩秋から初冬にかけて真っ赤に色づく姿にちなむともいわれます。

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