5月23日、誕生花は鳴子蘭【#誕生花短歌】
詠みます。
泪落つ音の聞こゆる初夏の夜は
傘をさせども雨音止まず
解説。
5月23日の誕生花のひとつ、アマドコロ。
極東アジアを原産とする、キジカクシ科アマドコロ属(ナルコユリ属とも)の落葉性多年草です。
春の若芽と秋の根茎を食べる山菜でもあります。
かつては民間薬として利用されていて、ヒゲ根や茎を取り除いて水洗いし、きざんで天日乾燥させたものを萎蕤《いずい》、漢方では玉竹《ぎょくちく》ともいう生薬になるとのこと。
ただし、果実は有毒なので注意。
学名 "Polygonatum odoratum" はギリシャ語で「多い」という意味を持つ "poly" と「節」の意味を持つ "gonu" の組み合わせと、「香りの良いこと」を意味する "odoratum" が語源でになっています。
地下茎の構造が由来ですね。
ちなみに、西洋ではその地下茎を切った断面がその紋様に似ているということで "Solomon's seal"(ソロモンの印章)とも呼ばれるそう。
漢字で書けば「甘野老《あまどころ》」となりますが、これは地下茎がヤマノイモ科の苦みのある「野老《ところ》」に似ていて、かつ甘みがあることから名づけられたとのこと。
トコロは野原の老人の意味で、ひげ根がついた曲がった地下茎を老人に見立ててつけられたそうです。
アマドコロの花言葉は「小さな思い出」「心の痛みがわかる人」「元気を出して」など。
「小さな思い出」は葉に隠れるようにひっそりと咲く可憐な花から、「元気を出して」は地下茎が滋養強壮や疲労回復などに効果があることからつけられたと思われます。
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