12月17日、誕生花は冬花王【#誕生花短歌】

　今日はもうひとつあります。
　もちろん、某ウイルスに関する記事ではございません（注意書きが上の方に出ているかもしれないので念のため）。

詠みます。

　窓越しに雪の便りの冬牡丹
　背筋伸ばして見せられる猫

解説。

　12月17日の誕生花のひとつ、フユボタン。
　ボタン科ボタン属の花です。

　ボタン、本来は春咲きの花です。
　これを温度調節してうまいこと「四季のタイミング」を変えてやると、春咲きの品種を冬・新春の時期に咲かせることができます。
　これが冬牡丹です。

　ちなみに、寒牡丹《かんぼたん》というモノもあります。
　これは春と秋に花をつける二季咲きの変種で、通常は春にできる蕾は摘み取り、秋にできる蕾のみを残し10月下旬から1月に開花させるものです。
　なので、寒牡丹と冬牡丹は別品種です。ご注意ください。

　ボタンは漢字で書けば「牡丹」となります。
　これは牡（オス）は結実もするが根からも芽が出てくることから、丹は赤い色を指し、古代品種は赤い花が多かったことからつけられています。
　他にも富貴草《ふうきぐさ》、二十日草《はつかぐさ》、花神《かしん》、花王《かおう》という呼び名があります。
　……ちなみに、服に付けられるボタンは「釦」ですね。

　フユボタンの花言葉は「高貴」「富貴」「壮麗」などです。
　これは絹のように薄く大きな花びらが幾重にも重なり、まり状にまとまったその重厚な花姿にちなみます。

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