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4月16日、誕生花は虫取撫子【#誕生花短歌】
詠みます。
春を待ち焦がれ告白 ほくそ笑む
友を出し抜く青春の恋
解説。
――悪いヤツだ。
4月16日の誕生花のひとつ、ムシトリナデシコ。
欧州原産、現在は世界の温暖な地域に広く分布する、ナデシコ科マンテマ属の越年草です。
学名 "Silene"(シレネ)の由来は諸説あります。
ギリシア神話の "Silenus(シーレーノス)" の名前にちなむともいわれますが、シーレーノスは酒神ディオニューソス(ローマ神話ではバッカス)の教師で、いつも酔っぱらい泡だらけであったといいます。
この属の植物には粘液性の分泌液を出すものが多く、それをシーレーノスの姿にたとえたといいます。
茎の上部、葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、ここに虫が付着して捕らえられることがあります。ここから「虫取り」となったわけですね。
ということで、粘着部で小昆虫を捕らえるだけで捕獲された昆虫を消化吸収することはないため、食虫植物ではありません。
どうしてこういう進化をしたのかと言う話になりますが、一説によれば花の蜜を盗むだけで効果的な受粉に与らないアリが、茎をよじ登って花に達するのを妨げているとのこと。
ムシトリナデシコの花言葉は「罠」。
色別にもありまして、白いモノだと「裏切り」、赤いモノは「青春の恋」となります。
それぞれ「罠」と「裏切り」は粘液に虫が捕らえられることを、「青春の恋」はそんな罠にかかることを表していると言われます。
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