読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『結婚が前提のラブコメ』篇~
意外とこれを宣言してるラブコメって少ないような。
いや、別に他のラブコメで「くっついたカップル」が最終的に結婚していない可能性があるなんてことを、思っているわけじゃないですが。
まぁ、結婚が恋愛の最終目的地じゃないけどな!
書影など。
\どーん/
お淑やか系。
イラスト担当は吉田ばな先生です。
ラブコメ系の表紙としてはちょっと珍しい?
まぁでも、実はこの麗人、すっごい趣味嗜好をお持ちなんですけども。
著者は栗ノ原草介先生。
ガガガ文庫では『魔法少女さんだいめっ☆』以来となる2つ目のシリーズで、後書きにある通りかなりの難産だった模様です。
『結婚が前提のラブコメ』とは。
けっこう珍しい、結婚相談所を舞台にしたラブコメとなっております。
……ただ私が学園ラブコメばかりを買っているという話かもしれませんが。
主人公は結婚相談所の所長を務める白城縁太郎。
『結婚できない人を結婚させる仲人』として界隈に名をはせた彼の母親が引退をするということで、彼が相談所を引き継いだという背景があります。
ちなみに彼もまた『結婚できない人を結婚させる仲人』という肩書きを持ちますが、これは母親の仕事内容と仕方をも受け継いだ結果、肩書きまで引き継いだとのこと(本人談)。
ちなみに「会員である女性に下心は持たない」を信条としている、というのも付け加えておきましょう。きっとこれは後々大事な要素……なはず!!
話の始まりはとある日の婚活パーティー。
相談所主催で、参加者は相談所の会員のみ。周りはその職員である「仲人」が固めているという会場。
そっと側で見守るだけではなく、少々対応が必要そうな強引な会員にはお引き取り願うというような仕事もあったり、なかなかに周囲を気にかけないというお仕事だったりするわけなのですが。
そんなところで縁太郎は、とある女性会員が複数の男性からアプローチをされつつ、あまり芳しくない反応と見るやすぐさま結婚相談所の職員が他の男性のところに連れて行く――というような光景を目にします。
向こうの相談所のやり口が明らかにその会員のためになっていないと判断した縁太郎は、その女性を自分の相談所へ勧誘します。
もちろんその時は若干相手方と揉めますが……。
その別れ際、彼女が名乗った水無月結衣という名前はしっかりと覚えた縁太郎。
その後なんやかんやありつつも、結衣はその後縁太郎が所長を務める「白城結婚相談所」に、この段階では正式に加入するまでは至らなかったが、入会検討で見学という形をとることに。
縁太郎の相談所には他にも、おもしろ――失礼、ワケアリ気味な女性陣が所属しています。
エロ漫画家である葉桜牡丹。
ひたすら玉の輿しか狙わない早乙女カレン。
ダメンズホイホイ保育士の小日向まひる。
そして、時々遊びにくる縁太郎の姪っ子(現役JK、17歳)、神楽坂蒼梨。
そこに、実は『美人すぎる科学者』の異名を持ち、さらに実は稀代の「女子高生愛好家」という趣味を持つ水無月結衣を混ぜての、超絶化学反応ラブコメ。
それが本作です。
推しポイント。
世知辛さのなかのラブコメディ。
オトナの青春……とはちょっと違うか? いや、でもそういう表現をしてもあまり問題はなさそうな気はします。
結婚が『この世の春』かと言えば、決してそうではない気がしますがね。
出てくる女性陣は一癖どころか五癖くらいはありそうですが、現実的な部分は非常に現代っぽくて、そこがまた面白ポイントであり、推しポイントですね。
ファンタジックなのもいいですが、こういうのもイイものです。
――まぁ、美人すぎるJK愛好家科学者なんていう存在は、ある意味ファンタジックかもしれませんが。
続刊のお知らせ。
2021年11月の新刊として第5巻がリリースされました。
さて、表紙イラストがウェディングドレスなのですが……、どうなることやら。
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