【#短歌】 8月13日、誕生花は鷺草 【#note短歌部】
どもです、御子柴です。
冷たい飲み物(またの名をストロング系缶チューハイ)がおいしいです。
詠みます。
夕涼み 夢のかけらを結わえ付け
夢のまにまに夢占《ゆめうら》に耽る
解説。
今日はちょっと長いかもしれませんが、よろしくどうぞお付き合い。
8月13日の誕生花のひとつ、サギソウ。
漢字表記では「鷺草」となります、ラン科の植物。
なお、準絶滅危惧種に指定されています。
そうです、蘭の仲間です。
花の縁が細かく裂けているような形になっていますが、ぼんや~りと見ていればカトレアとかコチョウランとか、それ系に似ているようにも見えますね。……見えますよね、きっと。感性は人それぞれですけどもね。
で、この縁が裂けた花が開いている様子が、ちょうどシラサギが翼を広げた様に似ているということで、「サギソウ」という和名になったとか。
1968年には東京都世田谷区の区の花に制定されていて、今年(2020年)は残念ながら中止になってしまったようですが、例年夏には「せたがやホタル祭りとサギ草市」が開催されるとのことです。
そんなサギソウの花言葉は、「清純」、「繊細」。
そして、「夢でもあなたを想う」。
今回は、すべて句の頭を「ゆ」の音に統一するという遊びをしてみました。
常盤姫の逸話について
さて。
サギソウの和名や花言葉は、実は先ほどの「せたがやホタル祭りとサギ草市」と関係があるとか。
https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/2299
以下、抜粋。
世田谷城主・吉良頼康に嫁いだ奥沢城主の娘・常盤姫。
比較的早くに子宝に恵まれた彼女は、城主の寵愛を受けます。
そんな彼女をよく思わなかったその他の側室は、当然ながら常盤姫を陥れようとします。「あの子は『本当の殿の子』じゃないぞ」などと言って。
最初は殿様も本気にはしなかったようですが、次第に奸計にはまり、いつしか常盤姫をあしらうようになります。
ひどく傷ついた常盤姫は思い悩むあまり、自死をもって身の潔白を証明するわけです。
彼女は幼少より大事にしていた白鷺に文をくくりつけ、その命を受けた白鷺は空へと飛び立ちました。
白鷺は常盤姫の生家である奥沢城へと向かいますが、その道中、狩りをしていた頼康に撃たれます。
墜ちた白鷺のもとに駆け寄った頼康は、その白鷺の脚に文がくくりつけられていることに気がつきます。
何かと思って見てみれば、それは常盤姫の遺書。
慌てた頼康は城へと戻りますが、そこには変わり果てた常盤姫の姿。
おなかの中にいた男の子とともに、息絶えていました。
手紙を奥沢城に運べなかった無念によるものなのか。
白鷺が死んだ地には、鷺の形に似た白い花が咲くようになりました。
本日は以上です。
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