読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『美少女と距離を置く方法』篇~
書影など。
\書影、どーん/
おやおや、もだもだ恋愛の香りが芳しいですな。
イラスト担当はシソ先生。
この読了本紹介記事では『清楚可憐』シリーズでも登場しておられます。
著者は丸深まろやか先生。
読みは「まろみ」です。実にまろいお名前であります。
『小説家になろう』に投稿されていた本作で書籍化デビュー。
……実はその時期から読んでました。
『美少女と距離を置く方法』とは。
主人公・楠葉廉は、いわゆる「ぼっちを是とするタイプ」の高校生。『選択的ぼっち』なんていう素敵な造語を作るほどに、ひとりを好みます。
そんな彼が不意にとある男子がとある女子に告白するシーンという、青春真っ盛りな場面に出くわすところから物語と彼の運命が動き出します。
結果的にその少年は告白相手・「橘さん」という少女にフラれますが。
何とその少年、フラれたことが気に入らず、絵に描いたような逆ギレをカマします。
しかもそれだけならまだしも、武力行使というところまで到達します。
最低ですね、教師にでも見つかれば一発停学も充分視野に入るレベル。
生憎腕っ節に自信を持っているタイプではない廉は、堅実な方法でもって「橘さん」とやらを窮地から救います。
何やら感謝を伝えようとする「橘さん」ですが、そもそもこの絡み自体が予定外であり、巻き込まれるのだけは勘弁してほしかった廉は、彼女を完全に無視しその場を立ち去ります。
その翌日――。
回り始めた歯車は、もはや廉には止められません。
大変(面倒)なことが起きます。
2限目終わりの休み時間。ぼんやりと過ごそうと思っていたところ。
クラスメイト全員がその声の主に注目してしまうのも無理はない。
その声の主こそ、昨日自分が助けた相手――2年5組に在籍する橘理華《りか》は美少女であった。
寝たフリでもしていれば逃れられた可能性もあったが、間が悪いことに丁度前を向いていたタイミングであった廉は、運が良いのか悪いのか、思いっきり理華に発見されて。
理華はそのまま廉のところへやってきます。
当然、ざわつく教室。
こんな会話、何も事情を知らない奴らに聞かれたらとんでもないことになる。
『選択的ぼっち』を標榜する廉がそう考えるのも極々自然。
だって、学内随一の美少女が「形のあるお返し」だの「受けた恩」だのというなかなか刺激的なワードを、友人が片手でも余るくらいにしかいない男に向かって言うなんて。
ただならぬ事情があったとか勘ぐられたら大変ですね。
ところが、橘理華は美少女にして頑固者でした。
なかなか、お礼はいらないということを理解してくれない。
これ以上付き纏われる方が迷惑だと判断した廉は、渋々「昼メシを奢ってくれ」と提案。
……ま、これも「パンと飲み物でいい」なんて言い放った廉に対して、理華は明確に不満げな態度を見せてきたりしたわけだけども。
さらに翌日。
結局お弁当を作ってきた理華は、廉に対して「いっしょに食べること」を薦めます。
当初はそれも嫌がった廉ですが、「どこか人目に付かないところで」という条件を追加してきた理華に対して、最終的には折れることにしました。
教室を離れる直前、少し気になるセリフを残しながら。
さて、そんな廉くんですが。
じつは、その後も理華とはつながりが途切れません。
「おひとりさま」愛好家である廉は、普段から回転寿司や銭湯や映画と言ったところにひとりで赴くのですが、何故か毎度毎度、ひとりの理華と遭遇します。
聞けば、行きつけの店は同じ。
聞けば、マンションも隣の棟。
とある弱点が発覚した理華を、やっぱり無視することができずに廉が面倒を見ている内に、だんだんと距離が縮まってきて……。
と。
そんなモダモダ恋愛・青春模様を描くのが本作でございます。
推しポイント。
もだもだラブコメです。
……いや、ラブコメよりは純粋恋愛に近い趣でしょうか。
どちらしてもカワイイので良し。
感性が似ている「『おひとりさま』愛好家」がくっつきそうになったときのほんわかした化学変化をぜひお楽しみいただきたいところ。
既刊のおしらせ。
第2巻まで出ています。
このシリーズ作じゃないけど、新刊が出る模様。
2022年1月、電撃文庫にて新作『天使は炭酸しか飲まない』がリリースされる模様です。
んー、何か電撃っぽいタイトル(偉そうなコメント)。
他シリーズどころか他社からの出版なのでここに載せてイイものかとも思いましたが、著者宣伝ということで大目に見てください。
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