【詩】自分を愛せない私たちのうた
人は「自分で自分を愛せばいい」という。
その術を教わらなかった私たちは、どこへいけばいいのか。
神さまは信じていない。
でも誰かに助けてほしいと心から願っている。
六畳のワンルームで、独りで、願っている。
待っているだけじゃいけないと思う。
動きださなきゃいけないと思う。
でもどうやって?
答えらしきものを解く人たちもいるが、
どれもしっくりこない。
誰でも言えることを言っているだけで
商売になるなんて安上がりだよ。
自分を愛せない自分ってだめなのか。
他人の目を気にして、びくびくしている私って、何者なの?
四六時中考えていて、でもどれだけ考えても前進しない。
ーー十年が経って、ひとつだけわかったことがある。
過去を見つめよ。
あなたのこれまでの物語の中に、あなたの救いがある。
過去を見つめ、鍵をつかむのだ。