「rui ogawaには◯◯してて欲しい」 「やっぱりrui ogawaはこういうのだね」 そういう言葉をかけられるたび 「一体何が分かるんだろう」 そういう気持ちになる。 感情で言えば、少し悲しい寄り。 受け取る側が悪いわけではない。 わたしの、わたしのためのエゴなのだ。 深夜1時、10月ももう10日目。 朝起きたときの寒さから急いでベッドシーツを秋使用に変えたけど、秋冬服を出してくるには少し面倒な場所にしまってあるので後回しにしている。 今夜は半袖寝巻きだとさすがに
息を飲み込んだ。 「◯◯が自殺した」と連絡があったのは、 真昼間、kasa.のミーティング中だった。 通知音とともに、目を疑う文章がPCに表示された。 そばにいた山下が、反射的にそれを見てしまったんだろう。「何か優先することがあるなら、いいよ」と、声をかけてくれたのを覚えている。 母の日の午後だった。 たった8ヶ月違いの、姉弟くらいの存在。背が高く、痩せ細った身体は父親ゆずり。ヘラヘラ笑うのは子どものころから癖だった。 高校が一緒になって、ヘラヘラしていただけの弟が
ダサいな 泥くさいな "人間味"とはそういうこと。 「夢だった」と言ってしまえばどこか浅はかな気がしますが、一つの目標として。取り敢えずは人生初のサウンドトラックをリリース致しました。 鞠井悟という人物と、それを取り囲むそれぞれが主役の物語たちが「正しさ」を探すお話。 書き下ろしとは公言していませんが、ほぼ書き下ろし楽曲のkasa.「マリーゴールド」を主題歌という冠にしていただき、さらにはrui ogawa個人で劇伴を担当することとなった今作。 「鞠井くんだから、
波紋に映る空が あの日を思い出させる 遠くへ ずっと遠くへ行った 茹だるように日陰へ駆け込んで 先ほど買った冷たいアイスを分けて食べた 泣いているようにも見えたその頬に ふわりと風が吹く ああ、遠くへ行っちゃうんだなあ 頬を撫でた風がその温もりを帯びて どこまでいくんだろうなあ 私の知らない街 知る由もない街 アイスで冷えた唇が 「夏だね」 そう呟いた
静かな朝 それはとても静かな朝 わたしの呼吸だけが 部屋に淀んでいる まだ何も知らない今日が あの日の白百合のように 白いまま ゆっくりと弧を描きだした 光が射す 光が射す 光が射す 目が眩むような陽を見たのは どれくらい前のことだろう 夢に出るほど 母に縋りたくなったのはいつぶりだろう 窓から見えた海を 思い出しています 静かな目覚めには 朝の音があった 遠くから聞こえた 優しい音 光が射す 光が射す 光が射す 光が射す 光