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楕円球の青春 寮生活 朝のこと
こんばんは。
さて、どこまで話しましたか。
記憶も曖昧になってきているので、話が重複することも、お許しください。
寮前体操について書きましたね。
その後の寮生の一日を書いていきます。
体操が終わると、朝ごはん。
食堂に行き、並んでご飯やおかず、味噌汁をとっていきます。
食事は、寮生の食事当番が2名(食当)、住み込みの賄いのおばちゃん(失礼!)が1人。
愉快なおばちゃんでした。血気盛んなラガーメンもタジタジでした。
朝ごはんは、テーブルごとにおかず、ウインナーとか、ハムとかが置かれています。一年生は、別れて、テーブルに入ります。すると、テーブルに一皿の、メインのおかずは、一年生には回ってこないこともありました。😢
また、関東の大学でしたので、納豆がよく出ていました。関西の私は、納豆が食べられず、苦労しました。関東や関西ということでは無いのかもしれません。好き嫌いが結構あったので。お恥ずかしい。今は、大好物です。
朝食の後は、みなさん、学校に行かれます。体育コースは実技が多く、毎日学校に行きます。当たり前か。
ところが、学部によっては、出席も取らないので、朝寝を決め込む先輩も多くいます。また、二部の寮生もいますので、昼まで寝る人も多くいます。
一年生は、交代で午前中電話番をします。
当時は、寮に赤電話が一つ。電話はこれだけです。今や、隔世の感があります。電話がパーソナルになるなんて。
外部との連絡、彼女との電話、親に仕送り懇願、全てこの電話一台。よくやってましたね。10円入れて。
さて、この電話番には、守らなければならないオキテが、一つあります。
「電話の呼び鈴を、三回以上、鳴らしてはいけない。」
厳守のこと。
オキテが破られた時、その日の特別練習、siboriが決定となります。
siboriとは、全体練習が終わり、個人練習が終わり、4年生がクラブハウスに引き上げて、グラウンド上が3年生以下になったときに、行われます。詳しいことは、また。
「リリリーン、リリリリーン、、」
次には受話器を取らなければなりません。
必死です。
寝るわけにも行かない。
朝ごはん食べて、一階の、和室(そう呼んでいました。玄関入ったところの、空き部屋。)のベットに、ゴロン、としていると、眠くなるんですね。
でも、
「リリリーン、、」
と鳴って、飛び起きないと、3回鳴ってしまいます。
ダッシュです。すぐ、そこなんですが、5メートルも離れていないのですが、時として、とても遠くにあるように思ってしまいます。
でも、
すぐに、「リリリーン」で飛び起きるようになります。
なんなら、「リリ、、」でも反応します。
そんなある日、私は、2階の自分の部屋で寝ていました。
「リリリーン」
あ、電話だ。出ろよ。
「リリリーン」おい、出ろて!N!
「リリリーン」あー、次は、あかん!
「リリ、リリーン」おい、(私が飛び起きる)
「リリリーン、リリリーン、リリリーン」あー、寝とるわ、、、
Y先輩が、2階から降りて行って、受話器を取りました。
1年生のN君は、熟睡でした。
その日は、上級生からの厳しい練習があったように思います。
寮生活は一年生にとって、とても緊張感のある生活でした。
今では笑い話です。
N君の寝坊電話当番事件でした。