低血糖症って?
低血糖症というと、え?血糖値って高い方が問題なんじゃないの?って思われる方もいらっしゃるかもしれません。
低血糖症にもタイプがいくつかありますが、私は食後に血糖値が必要以上に上がってしまうタイプです。
このタイプが一番多いと思います。
いわゆる血糖値スパイクというものです。
この記事を読んでくださる方は聞いたことがある人が多いかもしれません。
糖代謝が正常だと、食後も血糖値が140くらいまでで収まってくれるのですが、糖代謝に異常があると、人によりますが200とかもっと上がったりします。
そして、出遅れたインスリンが大量に出てしまうことによって、今度は必要以上に血糖値が下がってしまうのです。
糖尿病になるとインスリンが出にくくなるので血糖値が高いままになってしまうのですが、
低血糖症は逆にインスリンが出過ぎてしまうもので、これは糖尿病の前段階と言われています。
正常だと血糖値は下がっても80〜90くらいで収まってくれるのですが、低血糖症だと酷いと50くらぃで下がってしまうのです。
血糖値は高いより低い方が問題とも言われる程ですが、それはなぜかというと、低血糖が数時間続くと脳は植物状態になってしまうからです。
血糖値が高いだけでは死にません。
血糖値が必要以上に下がると何が起こるかというと、体が緊急事態だと察知します。
人は飢餓状態に備えてきた歴史の方が長いので、現代の飽食な生活に体の機能は追いついていません。
血糖値を下げるホルモンはインスリンしかないですが、飢餓状態に備えて、血糖値を上げるホルモンはいっぱいあるわけです。
血糖値が下がってくると、アドレナリンやノルアドレナリンがドバドバと出て、どうにか血糖値を維持しようとします。
つまり、交感神経が刺激されてしまうのです。
これが、筋肉の張りや胃腸機能低下など、様々な不調に繋がっていきます。
食後の血糖値は2時間くらい保ってくれますが(私はそんなにもちませんが…)1日3回食事をするとして、24時間のうちに、たったの6時間しか血糖値が保たれている時間がないということになります。
他にも、この血糖値スパイクは様々な悪影響を及ぼします。
血糖値が急激に下がる時に猛烈な眠気を感じたり、脱力感があったり、集中力が低下して考えがまとまらなくなったり、無性に甘いものが食べたくなったり。
それだけでなく、闘争モードになっているので、人目が気になったり、人に対して攻撃的になったり、イライラしたり、ネガティブになったり、早口になってしまったり。
こんな症状も、低血糖によって起こっている可能性があるのです。
心当たりのある人は、あなたの性格なのではなく、体からのサインかもしれません。
そして寝ている間は当然ながら食べないので低血糖になりやすくなります。
歯ぎしりのある方は、低血糖が原因かもしれません。
私も歯ぎしりのせいでエラが張ったり、奥歯に亀裂まで入っています…。
さらに、低血糖があると糖の代わりに筋肉を削ってエネルギーにしようとするので、筋肉もつきづらくなる始末。
と、低血糖症が起こす様々な不調について書いてみました。
次は、低血糖症がわかるまでの私のエピソードや検査について書きますね!