見出し画像

【読書記録】『嘘をもうひとつだけ』

『嘘をもうひとつだけ』
東野圭吾著


バレエ団の事務局長をやっている美千代は、公演直前の舞台裏で忙しく動き回っていた。そんなところに刑事の加賀が現れた。

美千代と同じマンションに住む元バレエ団員の早川浩子がマンションのバルコニーから転落したのだという。

読み進めると、同情したくなるような犯行動機で、被害者は、恨まれるようなことをやっているわけだからね。加害者の方が、被害者みたいな状況で、自分の名誉を守るための正当防衛とも考えられたりもする。一般人からすれば、微細な弱みをつっついて恐喝するのだから、そんなの無視すればよいだろうに。

まあ、変なプライドは持たないことなのだなあと改めて思わされた。

物語の主題は何か?
どんな偉業を成したとしても、自分の力で成し遂げたみたいなプライドを持つべきではないのだろうなあと思わされた。

恵みは、ひたすらに天から与えられているだけなのだからと理解した。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集