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【読書記録】『寿』(『ブラック・ティー』より)
『寿』(『ブラック・ティー』より)
山本文緒著
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主人公(私)は、最低な尻軽女なのだけど、今日、結婚する。
相手は東大卒で製薬会社のエリート研究員。
幸せの絶頂の披露宴会場に元カレが来ている。しかも、呼んだ覚えはない。私は、元カレと婚約していた。元カレが、結婚資金を貯めている間に、お見合いをして、東大卒との結婚にこぎつけたのだった。
「寿」
1. 寿は、単に生きることだけでなく、幸福感や充実した人生を追求することと関連付けられ、人生の質や意味を考えさせる。どういった生き方が本当に「寿」をもたらすのかが、問われる。
3. 運命や宿命の側面を象徴する。人間の寿命は自然や宇宙の法則に従うものであり、生命の有限性や無常を理解することが、人間の存在意義や価値を考えさせる。
物語の主題は何か?
人生の選択への責任や、幸福とは何かが、問われている。結婚というものは、「縁」でしかないわけで、主人公が、元婚約者を裏切ったとしてそれ自体犯罪ということはない。結局のところ、真の幸福は外面的な成功だけではなく、自己の内面や他者との関係の中に見出されるということではないかと理解した。