[読書記録]キミ想い散る|あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
明けましておめでとうございます。
昨年始めたnote。最近は更新頻度が低いのですが、今年はたくさん書きたいです。皆さんの記事を読んで様々な学びも得たいと思います!
さて、久しぶりの読書記録です。
今回は、汐見夏衛さんの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
ざっくりとしたあらすじを…
主人公は中学2年生の百合。思春期。
親や学校すべてに対して理由も分からずイライラしてしまいます。
ある日、授業をさぼって家で寝ていた百合は、ささいなことで母親と喧嘩をしてしまいます。
「お母さんが勝手に生んだんでしょ?」
つい言いすぎてしまいます。
家に居ずらくなり、制服のまま家を飛び出します。
そして、裏山にある防空壕跡の中で一晩過ごすことにした百合は、そのまま眠ってしまいます。
目を覚まし外に出ると、いつもは見えるはずのマンションや道路、学校何もかもが消えており、野原になっています。
百合は終戦の年である、1945年の日本に
タイムスリップしていたのです。
戸惑う百合の元に現れた彰(あきら)に助けられ、食堂に住み込みで働くことに。
誠実で優しい彰に次第に心を惹かれていく百合。
しかし、彰は特攻隊として集められているため、特攻の命令を受けると出撃しなければなりません。
・・・
百合と彰の距離が近くなり、お互いの想いが膨らんでいく様子はとても美しくて幸せな気持ちになります。
一方で、避けられない特攻兵としてのその時がくることを考えると、ページをめくるのが本当に辛かったです。
なぜか仕事の行き帰りに読んでいたので、堪えられずに滝の涙を流しながら読んでいました(マスクをしていたので、気づかれてないor重度の鼻炎だと思われていたはず)。
普段、戦争に関する物語はほとんど読みませんが、タイトルに惹かれて読み始めました。
自分の気持ちに正直でストレートな百合と心が透き通るほど綺麗な彰の言葉ひとつひとつが本当に美しかった…。
実はこの作品、2023年に実写映画化されたんです。いつか観てみようかしら(ハンカチ必須)。
福山雅治さんが歌う主題歌の「想望」も儚くて素敵な曲です。
この作品を読んだ後は、次作の
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』
も読んでいただきたいです!
どちらも人を愛するということについて
深く考えさせられる物語です。本当に読んでよかった。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いします。