ニュートンの運動方程式を始めとした宇宙に関する自然科学の理論と、この宇宙の他の知的生命体、さらに他の宇宙の知的生命体により構築されている理論との関係についての考察
一昨日のR6.9.27に、NHK Eテレの「スイッチインタビュー」で、北野武さんと村山斉さんが対談しているのを見ていましたら、その中で、「地球人が到達した宇宙理解の方程式と他の宇宙人が到達した方程式は違うのではないか、結局、地球人にしろ、宇宙人にしろ、宇宙を理解しているのは全体のごく一部だけでそれを触っているだけではないか」と言っていました(ノーベル物理学賞受賞者の論文内容を引用しながら)
この内容を見た時、自分が最近までに考え続けて来た以下のことに凄く一致していて、とても驚いたのでした
今や日常的にロケットが打ち上げられていますが、この打上げのごく基本は、ニュートンの運動方程式にしたがっています
しかし、なぜロケットは基本的にこの世界(宇宙)で、ニュートンの運動方程式が予言する通りに打ち上げられるのでしょうか
世界(宇宙)の中には、予めニュートンの運動方程式で記述されるものに対応する構造があるということでしょうか…
さらに、この宇宙の他の知的生命体が、物体の運動について、自分の言語等を持って記述していたとします
その時、その運動を表すものは、果たして地球人が記述している様な、「数学」に類似したもので記述しているのでしょうか…
自分は、他の知的生命体は、私たちのニュートンの運動方程式と同じ数学で記述して、世界(宇宙)を理解(解釈)している保証はないと考えます
世界(宇宙)の中に予め構造化されたニュートンの運動方程式という数学的な表現形式が埋め込まれているではなく、
私たち地球人が世界をある条件で(捨象して)観察する時、一定の関係が見出された結果がニュートンの運動方程式となったのだと思うのです
他の知的生命体がもし運動に関する関係式を見い出していたとしたら、より高度で精緻な運動方程式などの(抵抗などを含めた)関係の表現形式を持っている可能性はあると考えるのです
数学的なものかどうかは皆目分かりませんが
地球人、他の知的生命体が各々によって、世界を観測(解釈)することにより、世界の各々の一側面が一部の表現形式として出現してくるのだと思います
哲学者ウィトゲンシュタインは、世界には、言語の様な対応した、構造(事実)そして単位があるのではないかと言いました
そしてその意味は、例えば地球人では、真偽の判定できる命題(数学)に対応して、世界(宇宙)が記述可能となるということだと思います
一定の条件の下で、ニュートンの運動方程式で世界を記述でき、運動の予言が可能となるのです
他の知的生命体にとっても、言語等による世界の情報認識形式があれば、それに対応した構造を持って、世界を認識していると推測するのです
結局、認識される世界の構造(解釈)は、我々のものの1つではなく、各々の知的生命体によって異なって存在すると考えます
さらにこの宇宙ではなく、多元宇宙論で言われる他の宇宙の知的生命体ではどうでしょうか…
我々の宇宙ではなく、他の宇宙では、例えば世界(宇宙)構造も全く異なり、見出される方程式などは全く異なるか、存在しないかもしれません
それは想像することが不可能なくらい不明なものとなるでしょう
他方、それでは、世界(宇宙)の一側面ではなく、全てを一挙に認識することは可能なのでしょうか
可能だとすれば、それはどんな方法によるものなのでしょうか…
それは哲学者の西田幾多郎が唱えた「純粋経験」という概念が助けになるかもしれません
このことは、次回改めて述べたいと思います
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