昇格を目指すなら2ランク上を目指そう

こんにちは、RtoRの井川です。
 
転職活動の支援をさせて頂いている中で、今後のキャリアにおいて「マネジメントを目指すのか?目指さないのか?」という点で悩まれている方が結構いらっしゃいます。
 
特に私が得意とする人材紹介会社でのマネジメントキャリアについて私が普段から思う事を書いてみたいと思います。
 

「人材紹介のマネジメントポジションのニーズは高い」


 
人材紹介会社において、特に大手~中堅にかけては、多くの組織で管理職不足といった声が聞かれます。
 
また、人材紹介ビジネスを今後さらに伸ばしていきたいという人材紹介ベンチャーや、新規事業として人材紹介を行う会社でもマネジメント層のニーズは高い状態です。

 
現在、人材紹介ビジネスはコロナ禍においても活況で、優秀な人材の争奪戦が繰り広げられており、各エージェントもここぞとばかりに自社社員を増員傾向にあります。
 
一方で、人材紹介の業界は、比較的離職率も高くメンバークラスも管理職クラスも等しく一定の割合で退職していきますので、現在の組織がジュニアなメンバーは多いけど、管理職が足らないといった組織が散見されます。急拡大の弊害ですね。
 

「悩むくらいならやってみようマネジメント」


 
面談をさせて頂く方々の中には、現職では評価されずマネジメントをやってみたいけどやれないといった方もいらっしゃいます。
 
主な理由は、下記のような理由です。
・上が詰まっていてマネジメントできない
・組織が小さくマネジメントポジションがあまりない
・上司や会社との相性が悪く、適切に評価されているとは思えない

 
そのような不満をお持ちの方々で、まだ若くマネジメントへの本格的なチャレンジをしていない方々は、今の組織にいても相当な天変地異が起こらない限りマネジメントポジションに就くのは難しわけですから、早めに転職してマネジメントポジションに挑戦してみるべきだとアドバイスさせて頂いております。
 
悩むくらいならやってみたほうが良いと思うのは下記理由からです。
 
・悩むくらいならやってみて(挑戦してみて)自分の適性を知ることがキャリア戦略上有効
→やってみてマネジメント能力を開花させるのも、マネジメント適性がない気付きを得るのも等しく良い経験になります。

 
・人材紹介コンサルタントとしての厚みが増す
→様々な登録者が同じように管理職としての悩みを抱えています。そのような方々の苦悩や今後のキャリアアドバイスをする上でも自分でやってみることは貴重な経験になります。

 

「本気でやるなら2ランク上を目指そう」


 
前職の役員時代に、どのような観点でメンバーを管理職に推したかというと、「2段上を目指せる人材か?」ということをとても大切な要素として見ていました。
 
つまり、「1チームの管理職をやれるかやれないか?」ではなく、「複数チームの管理職をやれるのか?」という観点や、チームの大小にかかわらず、「より高度な仕事を任さられる素養があるか?」というような観点です。
 
なぜ、1つ上だとダメなのか?
 
それは、リーダー職だけを目指す人はリーダー職になったら失速する傾向にありますし、マネージャーだけを目指す人はマネージャーになった時点で失速したりします。

 
その人の能力や意欲が一つ上の位で止まってしまうとどうなるか?
 
そのポジションを守ることに意識が向き、改革や変化を恐れ、保守的になります。

それは時間をかけて組織をダメにしてしまいます。

 
私が前職時代の晩年は私自身がそうなっていたのだと思います。
 

「目指せ、人材紹介の真のリーダー」


 
人材紹介の世界で管理職を目指すこと自体がイケてないという論調もあります。
 
確かに、大手エージェントの管理職は、KPI管理や部下の育成に明け暮れて、ルーティンワークの繰り返しで自分を見失いがちです。上から降りてきた数字をただ達成させるか?させないか?だけが関心事になりがちです。
 
したがって、そのような仕事に辟易とした管理職の人たちは、プレイヤーとしていかに専門性を深め、技術を習得するかといったプレイングに帰結する傾向があります。
 
しかし、本来管理職というのは、最もクリエイティブな仕事で、ビジネスの前線に立ち最も刺激的な仕事です。
 
若き人材紹介コンサルタントの方々には、管理職を道半ばで諦めた元管理職の人たちの声に耳を貸さずに、理想を目指し、よりクリエイティブな世界の仕事を目指して欲しいです。
 
そのような方が増えることで業界全体がもっと良くなっていくと思います。
 
 
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