疾風怒濤の日々
ロケットスタートのkintone伴走DX「iTanto(アイタント)」のサービスプロジェクトマネージャーの桐山が、前職の開発会社ヴァル研究所から、どのようにしてロケットスタートホールディングスと出会い、そして現在に至るのかを振り返った、ロケスタライフストーリのvol.2。
■50代で出会ったモノとコトKanae Kiriyama Story - vol.1 - はこちらから
プロフィール
iTantoサービス プロジェクトマネージャー
桐山 佳奈絵(きりやま かなえ)
ロケスタ丸の内オフィスへ
kintoneに関わる仕事をもっとしたいと思った頃、ロケスタが東京に支店を出すということを聞きつけた。
是非kintoneの仕事をさせて欲しいと直談判して、定年退職後にロケスタに再就職することにした。
ヴァル研究所で延長雇用という選択もあったが、新しい環境でチャレンジしようと、ロケスタに再就職することに迷いはなかった。
東京オフィスは丸の内。
皇居に近いお堀が見えるオシャレなオフィスだった。
新しいことがこれから始まるんだなあ・・・と、ワクワク・ドキドキしながら丸の内オフィスの扉を開いたのである。
でも素敵なオフィスの雰囲気と裏腹に、仕事の状況は惨憺たるものだった。
受注しても未納品の案件がてんこ盛り状態。
進捗状況も把握できておらず、何から手をつけていいかわからない。
とりあえず、ポストイットに会社名を書いて壁に貼り付けて、早く案件を片付けなければ・・・とポストイットを眺める日々が続いた。
開発の常識が通じない
ロケスタは生粋の営業集団だ。
開発畑で育った私に当たり前と思うことが、全く通用しない。
納品していない案件がたくさんあるのに、受注できそうならどんどん仕事は舞い込んでくる。
開発リソースが確保できないので受注できません・・・とは口にも出せない。
社内の開発メンバーはすっかり疲弊気味で、外部の開発パートナーを探して開発に協力してもらうこともした。
やっても、やっても仕事は終わらない。泣き言も文句も言う暇もなく、ひたすら仕事をしていくしかなかった。
気がつけば、神経性胃腸炎になっていた。
kintoneって何なんだ
ロケスタが受注してくるお客様は、システムには明るくない場合がほとんどだ。
でも、要望はとめどなく出てくる。
ノーコードで便利なkintoneも、標準機能では限界がある。お客様の要望を叶えるためには、カスタマイズ開発をせざるをえない。
でも、開発すればバグも発生するし、要望が変われば工数も費用もかかってしまう。
納品した後も、「あそこを直して。」「ここを変更して。」とエンドレスに改修依頼が続く。
そんなことを繰り返すうちに、受託開発ならkintoneである必要があるか・・・と思うようになった。
受託開発の厳しさは嫌というほど経験してきた。
不具合の対応や、納期を守るために深夜残業も休日出勤もしてきた。あの大変さをまた繰り返すのか・・・・と思うと、あれほどkintoneで仕事をしたいという思いもだんだん薄れ、kintoneでやる意味って一体なんだろうと、悩むようになっていた。
開発から伴走支援へ
kintoneの標準機能を理解していないお客様に、カスタマイズ開発することのリスクを私以外のメンバーも感じるようになっていた。
かなりの費用をかけてkintoneで開発したとしても離脱していくお客様も、ぽつりぽつりといた。
kintoneの良さを引き出すためには、お客様にkintoneの使い方を充分理解していただくこと。
そしてお客様自身がアプリを作れるようになること。
それを実現するためにお客様に寄り添って支援していく。
それが大事ではないか・・・とチームで話し合うようになった。
そして、kintone開発からkintone導入支援へと、ロケスタの事業スタイルを大幅に変更していくことになったのである。
営業集団であるロケスタが、開発会社と同じようなことをしても所詮限界がある。
ロケスタらしい仕事をした方がいい。
導入支援サービスへの大きな舵取りに内心ほっとした。
入社して2年が過ぎていたが、当時焦げついていた案件は全て納品し、お客様も安心してkintoneを使えるような状況になっていた。
案件も片付いたしそろそろロケスタを卒業するにはいいタイミングと思っていたのである。
株式会社ロケットスタートホールディングスのITチームはkintone導入後の伴走型サービス「iTanto(アイタント)」をご提供しています。
kintone 導入後の、さらなる強化・活用についてお困りの方は、お気軽にご相談ください!