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Googleサイトで作るグループウェア(コラム2:よみがえるオーサリングツール)


この記事を読んで欲しい方

Googleワークスペースを企業DXに導入したが、上手く広げられていない方
Googleワークスペースを導入しようと考えてる中小企業の方
無料のGmailやクラウドアプリだけ使っているテレワーカー
GIGAスクールなどでGoogle for Eduを導入している学校

①オーサリングツールってなに?

最近では、オーサリングツール自体がほとんど消滅してしまっていて、どんなものかも分からない人が多いと思います。
Wikiによると、オーサリングツール (Authoring Tool) またはオーサリングソフトウェアは、コンピュータでいわゆるメディアコンテンツを作るためのアプリケーションソフトウェアで、グラフィックツール音楽ツール(DTM系)出版系(DTP用)、ウェブサイト制作や運営管理に用いるWebオーサリングツール、ゲームやスライドショーなどの制作に用いるマルチメディア系DVDソフトの制作用などがあります。

オーサリングソフトは何でも入れて再生できる入れ物

この図は、約30年前の1990年代のオーサリングツールの説明ですが、右側はすべてクラウドとiPhone(スマホ)やiPad(タブレット)になっていることが分かります。
しかし、左側の素材(コンテンツ)は昔も今も変わりません。ところが、真ん中のオーサリングツールはいったいどこに行ってしまったのでしょうか?

②OpenDocってなに?

OpenDoc(オープンドック)は、Apple Computer(現Apple)が開発した、コンパウンド・ドキュメントと、ドキュメント中心の操作を実現する技術です。コードネームはBento(弁当)と言われていました。(OpenDoc:wikipedia
簡単に言ってしまえば、画面(ドキュメント)に色々なアプリを貼り付けて動かし、配布することができる、オーサリングツールです。
そして、それはスティーブ・ジョブズによって、遺棄された未来でした。

OpenDocで作られたCyberDocアプリ

OpenDocは、ジョブズのAppleへの復帰と共に、HyperCardとともに、永久にゴミ箱に捨てられたのでした。

③Googleサイトはホームページを作る道具ではない!

以前、同じようなことを言ったような気がしますが、再度言います。
Googleサイトはホームページを作る道具ではありません
ホームページ「も」作れるクラウドオーサリングツールと考えるのが妥当だと思います。
また、GoogleサイトではGoogleドキュメント(Docs、SpreadSheet、Slide、動画等々)の埋め込みが可能で、更にそれをネットワーク上の複数の人達で共有することも出来ます。
まさに、OpenDocの思想が現代によみがえったといっても過言ではありません。

オーサリングツールとしてのハイパーカード風CloudCard

これは、私の会社で行っていたICT支援員育成支援のためのグループウェア画面の一部ですが、すべてをGoogleサイトで作成しています。(教師と事務、受講者だけが利用できる設定になっています)

ICT支援員育成グループウェア
講義コンテンツもGoogleサイトで簡単に作れる

このように、Googleサイトはグループウェアや講義コンテンツも簡単に作成できる、クラウドオーサリングツールなのです。
動画はGoogleドライブ内に保存してあり、Youtubeと同様にストリーミング再生にも対応しています。

④使いこなすのではなく創れ!

日本でも、GIGAスクールの推進やICT支援員の育成が推進されていますが、今のような、メーカーから提供されているものを使いこなすだけでは、学校教育の望ましい未来は到底来ないでしょう。
最近のネットには、教育関係者向けに、個別のアプリケーションの使い方や、授業に応用できる気の利いた使い方等が溢れかえっていますが、それは枝葉に過ぎません。
重要なのは、Googleサイトのようなクラウドオーサリングツールを使って、独自に何が創りだせるのか!なのです。

Googleサイトで独創的なオーサリングアプリを作ろう!








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