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今、好きなことに夢中になって生きたい。~「きみの色」を観て
将来のためにこれをしなくちゃじゃなくて、「今」好きなことのために生きる。
それはどれほど難しいんだろう。
もし高校生に戻れるのなら、将来のためにって大学受験に全ての時間を捧げるんじゃなくて、好きなことのために全力になってみたい。
𓂃 𓈒𓏸
映画「きみの色」を観た。
溢れる感情を前向きなものと昇華されてほしい。「好きなものを好き」といえるつよさを描いていけたらと思っています。
ホームページに載っている、監督の企画書から引用した言葉が印象的で、これは観たい!って観に行くことを決めていた。
人が色で見える、特殊な力をもつ、トツ子。
周りが思う自分と、自分が思う自分のギャップが苦しくなって、勝手に学校を辞めた、きみ。
母親から医者になって実家を継ぐことを期待されているが、音楽活動をしていることを話せない、ルイ。
そんな3人が出会って、バンドを組む。
将来のためじゃなくて、今好きなことのために一生懸命になる。
そんな時間が愛おしい。
好きなことを仲間と共有して、自分の心に素直になっていく。
きみは勝手に学校を辞めたことを、ルイは本当は音楽が好きで音楽活動をしていることを、家族に打ち明けた。
トツ子は、好きだったけどうまくできなくって辞めてしまったバレエを踊って、自分の色を見つけた。
好きなこと=音楽に夢中になって取り組んで、自分らしさを見つけていく3人が素敵だなと思った。
𓂃 𓈒𓏸
いつも不安で、自分はどうしたいかじゃなくて、他人の顔色をうかがっていた。
私にとって、高校生はそういう時期だった。
周りが思う自分と、自分が思う自分。
かけ離れているようで、もやもやと苦しくなる。
好きなことも、好きとは素直に言えなかった。
これを好きと言ったらどう思われるのだろうか。
はみ出しものになりたくなくて、みんなも好きだろうことを好きだということで、自分を守ってきた。
自分の好きなことに夢中になるよりも、
将来のために勉強をしていい大学に入ることが、今の自分を救う唯一の方法で、大人たちの期待にも応えられるだろうと思っていた。
学校という環境に適応しようとしすぎてしまったのかもしれない。
どんどん自分の輪郭がぼやけていった。
自分のことも、好きなことも分からなくなった。
少しずつ時間をかけて、自分ことも好きなこともわかってきたけれど、遠回りしたなって思う。
もし高校生の私に会えたら、抱きしめたい。
もっと自分のために生きていい。好きなことに夢中になっていいんだよ、って言いたい。
映画「きみの色」を観て、選べなかった好きなことを大切にする、高校生活を体験できたような気がする。
過去には戻れないけれど、今は変えられる。
将来に役立ちそうって、やみくもに選んだ資格の勉強はしない。
今、自分の心に素直になって好きなことのために時間を使いたい。